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ボタンを押すだけで好きな服を試着できる、ドコモの「3D Dress-up システム」

 NTTドコモは、同社のイベント「docomo Open HOUSE'22」において、バーチャル上で服を試着できる「3D Dress-up システム」を展示した。

 ARと3Dの組み合わせで、ボタンを押すと瞬時にAR空間上で服を試着体験できるというもの。画面上で選択した服を、実際に着ているかのような映像が試着室の鏡のようにディスプレイに映し出される。

ディスプレイ横の白いものがAzure Kinect

 カメラ「Azure Kinect」から得られる体験者の骨格と、衣装データの関節の情報を組み合わせることで、服が体の動きに合わせて変形。試着中に動いてポーズをとっても服のグラフィックが自然にフィットする。カメラの範囲で歩き回ったり、腕を振り上げたりしても表示が乱れない。体の正面だけでなく側面や背面をカメラに向けても服はしっかり表示されるため、細部まで見回すことが可能だ。

 試着だけでなくアパレルやイベントなどでの活用も見込めるという。衣装は実物のものを撮影し3Dデータ化することで、同システムで利用できるようになる。課題としては衣装データ作成時のコストがあるが、人の介入を減らすために自動化を取り入れるなどして、コスト削減に取り組んでおり、2022年度の商用化を目指しているという。