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宙に浮かぶ観光ガイドや広大な仮想会議室、ドコモがARグラス活用の技術展示

 NTTドコモは、17日から開催のイベント「docomo Open House'22」において「ARグラスを用いた新リモートワーク体験」の技術を展示した。

AR観光ガイド

 スマートフォンと市販されているスマートグラス「NrealLight/Air」を用いたソリューション。観光分野では、これまでのガイドブックに代わり装着すると観光地のガイドをARで見られる機能を体験できる。

 スマートフォンは、視界に浮かぶコンテンツのリモコンとして使用することになる。レーザーポインターの要領でスマートフォンを振ると、画面中央下部から伸びている白いラインが動き、動作を選択できるようになっている。

観光スポットを選択する画面。画面下から操作時の目安である白いラインが伸びている
スマートフォン側の画面
俯瞰図

 表示されているコンテンツを選ぶと、スポットまでの案内が動画で流れるほか、下を向けば街全体を鳥瞰しつつ、そこにスポットの情報を並べて位置関係も確認可能だ。

 現状では映像のみだが、Nrealのスピーカーを活かして音声案内なども組み合わせた情報提供につなげたいという。アプリを配信し、ユーザーはスマートフォンとスマートグラスを用意して利用する形を想定しているということで、今後のスマートグラスの普及がカギになりそうだ。

スマートグラス上に広大なディスプレイが

 一方、同様にスマホとスマートグラスを用いたソリューションとして、会議など多人数でのミーティングなどに利用可能なものも披露された。

自由に移動可能

 ユーザー自身の周囲を巨大なディスプレイとして利用できるというもので、画像などさまざまなものを張り出すことができる。貼り付けたオブジェクトは自由に位置を動かすことが可能で、テキストも付箋のように張り出せる。

 アップロードはパソコンからWebブラウザー経由ででき、張り出したオブジェクトはその状態で保存できる。貼り付けるコンテンツはパワーポイントなどにも対応しており、複数人でのアイデア出しといったWeb会議など幅広い用途に対応できるという。

 一方で、写真をたくさん並べることでオンライン展示会やブラウザなどの画面をスマートグラスの空間上に広げておくことで、広大な拡張ディスプレイとしても活用が見込めそうという。さらにオンライン飲み会向けのツールとしてもと、当初はビジネス向けのリリースを検討しているというが、必ずしも仕事用とは限らない柔軟さが魅力となりそうだ。