ニュース

画面越しなのに一緒にいるかのような臨場感、ドコモの「つながるビストロ」

 NTTドコモは、同社のイベント「docomo Open HOUSE'22」において、遠隔地にいる人とのコミュニケーションに役立てられる「つながるビストロ」を展示した。

 つながるビストロは、遠隔地にいる人との会話のためのインターフェイス。奥行き感をもたせたスクリーンに対話する相手が等身大でプロジェクター投影され、音の方向性がわかりやすいスピーカーを配置した。

奥行きがあるスクリーン
白い四角いものはスピーカー。左右に設置されている

 一般的なパソコンの画面を通じた会議では、声が被ったり、誰が話したのか分からなかったりという細かなストレスを感じがちだが、この仕組みを用いることでより対面での会話の感覚に近い体験を実現している。

 スクリーンは平面部分だけでなく、立体的に映し出されており下部に目を向けるとテーブルに載せた手までしっかり表現されている。さらに音の動きもはっきりとわかるため、複数人との会話でも誰が話したのかがわかりやすい。

 ちなみに横に目をやると、サブディスプレイが設置されている。画面の向こう側とリンクしており、会話のネタにも一役買ってくれそうだ。また、プロジェクションマッピングを活用していることから、背景は利用状況に応じて変更可能という。たとえば食事のシーンなら、背景を変えて料理に合わせた雰囲気を演出することもできる。

会場では流れる車窓の映像が放映されていた。スクリーン内の遠隔地のディスプレイとこちらのディスプレイの映像はリンクしている

 続くコロナ禍で実際に人と会いにくい中でも、よりリアルに近い体験が可能で、さまざまなサービスの幅が広がりそうだ。「ビストロ」と題してあるが、必ずしも食事を伴ったシチュエーションでなく、オフィスでの会議や病院・老人ホームにおいて離れている家族との面会、芸能人のファンイベントなどさまざまな想定ケースが紹介されている。