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ドコモの14日の通信障害、影響規模「前週と比べ通話は約15%、パケットは約4%減少した」

 15日午後、NTTドコモは、前日14日に発生した通信障害について緊急会見を開催。田村穂積副社長は冒頭、通信障害について「ご迷惑をおかけしたお客さまにお詫び申し上げます。深く反省しております」と謝罪した。

左から小林ネットワーク本部長、田村副社長、引馬サービス運営部長

 同社によれば、IoT向け回線の工事が14日0時から実施。朝7時26分に不具合が確認され、旧設備への切り戻しが実施された。その結果、IoT端末からの信号が増大し、「輻輳(ふくそう)」と呼ばれる通信が集中する状況に陥った。この結果、全国で位置情報の登録に対する制御が実施され、繋がりにくくなった。

 これにより14日通信障害で影響を受けたユーザー数は算出が難しいとのことで、前週と比べて利用された件数との比較で紹介された。これは1人から複数回、通話や通信しようとするため。人数についてはまだ算出できないという。

 それによれば、音声通話は、14日~15日未明の音声通話の件数(呼数)は全国で15%ほど減少した。パケット通信は同じく約4%減少。音声は影響を受けやすい状況だったという。

 なお、携帯電話を利用する際には、ネットワーク側へ「今ここにいる」と位置情報を登録する必要がある。そうした位置情報の登録ができなかったユーザーは約200万人とのこと。障害の詳細は別記事で追ってお伝えする。