ニュース

グーグル、湯呑み型キーボードを発表――自作できる設計図を公開

 グーグル(Google)は1日、ユーザーが3Dプリンターなどで自作できる日本語入力環境「Gboard 湯呑みバージョン」を発表した。一般発売の予定はないという。

 「Gboard 湯呑みバージョン」は、円筒形にキーが配置されたキーボードで、中心部分には収納スペースを備えている。

 キーは、さかなへんの漢字を50音に並べられており、「あいうえお」には「鯵(あじ)、鰯(いわし)、鰻(うなぎ)、鱏(えい)、鰧(おこぜ)」を割り当てたスシ配列が採用され、「おさかな漢字変換」で文字を入力できる。

利用イメージ

 グーグルは、開発の経緯について「お茶を飲んでいたら、湯呑みを倒してキーボードにお茶をこぼしてしまった。そういうお茶目ながらも苦々しい失敗をさけるため」とコメントしている。制作には、構想に6カ月、制作に6カ月、熟成に18カ月かかったという。

主な仕様

インターフェース
USB Type-C
キー数
SSI配列58キー
キー仕様
ロープロファイルメ「カニ」カルスイッチ
キーピッチ
もちろんピッチピチ
ストローク深さ
やけどしない深さ
押下圧
リラックスしながら押せる強さ
サイズ
一息つくのに丁度いいサイズ
本体重量
手に馴染む重さ
容量
125ml
動作時温度(回路部)
-10〜60度
湯呑み部温度範囲
-20〜140度

 同キーボードは一般に発売されないが、ユーザー自身で自作できるよう、設計図と回路図、ファームウェアなどがオープンソースで公開されている。なお自作するには、3Dプリンターやプリント基板加工機が必要だと案内している。

 また、グーグルは「タイらな入力もありマス。」として、スマートフォンやiPhoneで利用できる「Gboard」もあわせて案内している。