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「Waze」のナビゲーションを使って都内を走ると……

【AQUOS sense3 plus】

 Android Auto対応ナビアプリとしてGoogleマップのほかに「Waze」というものがあるのですが、海外ではわりとメジャーらしく、利用者も多いよう。しかし日本国内においては、いまひとつらしくあまりユーザーを見かけません。

 なので、モノは試しと使ってみました。

 都内(首都高+一般道)をWazeの案内で走ってみたのですが、結論から言うと特に問題はない、ただしあまりメリットもない、という印象。ルート設定は、極端な最短ルートを選択することもなく、分かりやすいある程度大きな道を選んでいるようでした。極端に最短ルートを進もうとする節のあるGoogleマップよりは分かりやすいです。

ナビゲーションとしての機能はしっかり果たしてくれた。Android AutoでGoogleマップに不満がある人は試してみる価値はあるのではないだろうか

 案内についても、「国道〇〇号」といった感じで道路名を読み上げ交差点名も案内されるため、いちいち画面を見ずとも曲がるポイントは把握できます。Googleマップだと交差点に進入した後で右左折の指示が入り「遅い……」と思うことが度々ありましたが、Wazeはタイミングよく音声案内が入りました。

 首都高の複雑な合流・分岐においてもどちら方面にいけばいいかをきちんと音声で案内してくれました。たださすがに、分岐のイラスト図解などはありません。専用機ではよくあるレーンアシストもない様子なので右左折専用レーンの多い、都心の一般道などは不慣れな場合、注意したほうがよさそうです。

 とはいえ、今回試した限りでは、ナビゲーション機能そのものはそこまで不満なく、思ったより普通に使えるじゃんという印象のWazeなのですが、最大の売りはユーザーが事故や規制などをマップ上に投稿してリアルタイムな道路情報を知れるというもの。が、その情報がさっぱり地図上に出てこない。

レポート一覧。走行中、1度も確認できなかった……
聞き取りやすさに配慮しているためと思われるが「サヤカ」さんはかなり間延びした話し方をする

 設定の問題かとしばしアプリを操作するなどしてみましたが、おそらくユーザーが少なすぎて情報がない(=投稿する人がいない)のだろうという結論に至りました。

 VICSやスマートループなどがある日本では、Wazeの持つメリットは響きにくいのかもしれません。ユーザーが増えると、このアプリの持つ特長も活かせるのですが「ユーザーいない→メリット享受できず→ユーザー増えない」という負の悪循環に陥っているのではと推測。

 前述の通り、現状、WazeはGoogleマップのほかに唯一Android Autoに対応するナビアプリ。ここ最近は日本でもAndroid Auto対応オーディオデッキやナビが続々登場していますから、それに伴いユーザーが増えれば、Wazeのメリットが活きるかもしれませんが……今後に期待したいところですね。