クアルコムの5Gモデム「Snapdragon X65」、下り速度10Gbpsを突破

　米クアルコム（Qualcomm）の5Gモデム「Snapdragon X65 5G Modem-RF System」が、公開デモで下り（ダウンロード）速度10Gbpsを突破した。このデモは、世界最大のモバイル関連展示会「MWC Barcelona 2021」で実施されたもの。

「Snapdragon X65」の基本情報をもう一度ご紹介

　Snapdragon X65 5G Modem-RF Systemは、下り最大10Gbpsの5G通信に対応するモデムとして、今年2月に発表された。

　5G通信はミリ波とSub6に対応し、5Gの高度化技術仕様である「3GPP Release 16」をサポートしている。このモデムを搭載する商用デバイスの発売は、2021年後半になるとされていた。

アップリンクのキャリアアグリゲーションのデモも実施

　MWC Barcelona 2021では、クアルコム CEOのクリスティアーノ・アモン氏が、公開デモを実施した。その結果、下り速度が10Gbpsを突破している。

　また、5GのSub6を活用したアップリンク（上り）のキャリアアグリゲーションのデモも実施され、790Mbpsという数字を記録している。