ニュース

クアルコム、下り最大10Gbpsの5Gモデム「Snapdragon X65」を発表

「Snapdragon X65 5G Modem-RF System」

 クアルコムは、新しい5G対応モデム「Snapdragon X65 5G Modem-RF System」と「Snapdragon X62 5G Modem-RF System」を発表した。

 「Snapdragon X65 5G Modem-RF System」は、下り最大10Gbpsの5G通信に対応するモデム。「Snapdragon X62 5G Modem-RF System」はメインストリーム向けとなり、マルチギガビット(4.4Gbps)の5G通信に対応する。

「Snapdragon X65 5G Modem-RF System」

 いずれも5G通信はミリ波とSub-6に対応し、5Gの高度化技術仕様である3GPP Release 16をサポートする。搭載されるミリ波アンテナモジュール「Snapdragon QTM545」は、新しいn259(41GHz)のバンドにも対応する。

 AIによるアンテナチューニング技術により、ユーザーが端末を手に持っている状況の検知精度が前世代から30%向上した。これにより、データ通信速度やカバレッジが向上し、電池寿命も改善するという。

 このほか、3GPP Release 16で定義された新しい省電力支援技術(Connected modeやWake-up Signal)に基づく「Qualcomm 5G PowerSave 2.0」や、ミリ波とSub-6のアップロード速度と受信範囲を強化する「Qualcomm Smart Transmit 2.0 Technology」をサポートする。

 Snapdragon X65/X62ともにサンプルの出荷はすでに開始しており、同モデムを搭載する商用デバイスの発売は2021年後半となる見通し。