移動手段もわかるソニーの見守りサービス「amue link」、12月中旬から

　ソニーネットワークコミュニケーションズは、見守りサービス「amue link」（アミューリンク）の提供を開始する。12月10日から受け付け、12月中旬からサービスを提供する。利用料金は月額980円（税別、以下同）。

双方向の見守りサービス

　amue linkは、小型軽量なデバイスほどの大きさのデバイスにLTE-M通信チップを内蔵したデバイス「LM-01」と専用のアプリを用いたサービス。スマートフォンを所持していない子どもなどの見守りに向けたもの。

　サービス名称のamue linkは、amulet（お守り）とlinkからの造語。

　LM-01に内蔵されるGPSの情報を、見守る親のスマートフォンにインストールした専用アプリから確認できる。位置情報のみではなく、端末に内蔵された加速度、気圧、地磁気、ジャイロ、温度センサーとAI処理技術を活用し、「バスと徒歩で移動した」というようなクルマや自転車など利用した移動手段を含めた行動履歴も確認できる。

アプリイメージ

　amue linkの特長として、親が子を一方的に見守るだけではなく、最大8秒間のボイスメッセージをお互いに送信する機能が利用できる。これにより、帰宅の報告など、携帯電話がなくとも双方向のコミュニケーションができる。

　このほか、任意のスポットを設定すると、その地点に端末が出入りした際にスマートフォンで通知を受け取ることができる。

　専用アプリには、スマートフォン1台につき最大5台までのLM-01を登録でき、1台のLM-01に対して最大5台のスマートフォンから見守りができる。

利用料金

　ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する固定ブロードバンド「NURO 光」のオプションサービス「amue link for NURO」として提供される。月額利用料金は980円。

　LM-01の端末代金は一括で1万2600円。36回の分割支払の場合、月々350円で期間中、月100円の割引が適用される。

　ソニーネットワークコミュニケーションズでは今後、販路の拡大を予定している。

LM-01スペック

　LM-01の本体の大きさは、60×26×12.3mmで重さは約23.7g。バッテリーは最大で5日間持続するという。アンテナ部分はソニーモバイルが、チップはソニーセミコンダクタイスラエル製のALT1250製であるなど、サービス面も含めてソニーグループ各社により開発された。

　今後、ソニー・ミュージックなどソニーグループ内の企業と連携し、LM-01を用いて特定の場所に行くと音声が流れるなどテーマパークのアトラクションや商業施設などでの利用や教育用途など、見守り以外での活用も検討する。