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「Adobe MAX 2020」21日から、今年は無料のオンライン開催

Adobe Creative Cloudアプリもアップデート

 アドビは、「Adobe MAX 2020」を21日~23日に開催する。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今年はオンラインでの開催となり、Adobe IDユーザーは誰でも無料で参加できる。

350以上のセッションをオンラインで無料視聴

 Adobe MAXは、「Adobe Creative Cloud」のアップデート情報や多数のセッション、ワークショップが開催されるイベント。従来は、リアルでイベントを実施していた。

 オンラインで56時間のライブ放送や350以上のセッションがある。すべてのセッションに日本語字幕が利用できるほか、40以上のブレイカーズセッションは、日本語で実施される。

 事前参加登録はすでにスタートしている。事前登録後、セッションカタログから見たいセッションを登録しておくと、そのセッションを見ることができる。また、ライブ配信後は、オンデマンドで登録したセッションを視聴できる。

CC製品のアップデート

 また、Adobe MAX 2020にあわせて、Adobe Creative Cloud(Adobe CC)のアップデートや新製品の投入も行われる。

 AdobeのAI機能「Adobe Sensei」のパワーアップやクラウド機能の強化が挙げられるほか、モバイルアプリの機能強化やiPhone版やiPad版のリリースなど、モバイルに重視したアップデートも行われた。

iPad版Illustratorが登場

 Illustratorでは、iPad版が登場。Apple Pencilでベジェ曲線を作成でき、自由自在にベクター画像によるイラストやロゴデザインを作成できる。

 また、Illustratorに欠かせないテキストツールでは、多彩なタイポグラフィツールキットを用意している。

 iPad版Photoshopと連携できる。たとえば、リンクされたPhotoshop画像をPhotoshopで更新した場合、Illustrator上の画像も自動的に更新される。

 なお、iPad版Illustratorは、Adobe CCでデスクトップ版Illustratorを利用するユーザーであれば、追加料金なく利用できる。

iPhone版Frescoが登場、iPad版も機能強化

 FrescoにiPhone版が登場。小さい画面やカンパスサイズに合わせてユーザーインターフェース(UI)やデザインを調整し、シンプルなデザインを採用した。

 また、iPad版では、「指先ブラシ」や「Apple Pencilの筆圧感知の調整」「バージョン履歴」機能など、かゆいところに手が届く新機能が追加された。

PhotoshopとPremiere Proは「Adobe Sensei」機能が強化

 PhotoshopとPremiere Proでは、アドビのAI機能「Adobe Sensei」機能が進化。

 たとえば、Photoshopでは写真から空を認識し、簡単に置き換えられ周囲もそれにあわせた色調に調整する。

 Premiere Proでは、いくつかのシーンがある動画を、自動でシーンごとに分割できる。

 また、iPad版Photoshopでは、画像サイズの編集や作品をライブストリームで公開できる機能などが追加される。

クラウド機能の強化でチーム作業を高速化

 また、Adobe CCやサードパーティアプリに対応するクラウドサービスの機能を強化する。

 たとえば、ロゴデザインなどさまざまなソフトで共通のデザインのものを利用したい場合、Adobe XDのライブラリ経由でデザインを共有できる。

 また、出先や会議室などどこからでもアクセスできるクラウドドキュメントに成果物を保存しておけば、過去のバージョンを含めて表示や編集ができる。ほかのメンバーを招待すれば、ファイルの閲覧や編集もできる。

 このほか、ユーザーの学習機能を強化し、一人でも遠隔でも、Adobe CCのさまざまなアプリケーションを、アプリケーションの中で学習できるツールを追加する。