高市総務相、ドコモ口座不正利用で「金融機関は被害確認を」

　高市 早苗総務大臣は、11日の閣議後記者会見で「ドコモ口座」の不正引き出し事件に関し「各金融機関には親切に考えていただき被害の有無の確認に努めてほしい」とコメントした。

高市 早苗総務大臣

　高市総務大臣は記者会見で、「ドコモ口座」の不正引き出し被害に関してサイバーセキュリティを所管する総務大臣としての受け止めと今後の対応策に関する質問を受けた。

　これについて大臣は、基本的に金融庁の所管であると前置きした上でNTTドコモとゆうちょ銀行にヒアリングを行い、対応の方向性などを確認しているとした。

　ドコモからは、「資金移動業者として本人確認手続きをより確実に行う必要があった」と聞いており、銀行を含め関連する事業者には被害者への対応に万全を期すとともに、再発防止に取り組んでもらいたいと語った。

　また、生活者の観点からは高齢者や過疎地のユーザーは、頻繁に記帳できなかったりWebで残高確認が難しいため、被害に気づくのが遅くなる可能性がある。金融機関の判断になるが、より親切に考えてもらいゆうちょ銀行など金融機関側でも「ドコモ口座」による引き出しをチェックしてもらいたいとした。

　なお、総務省としては、引き続きNISCなどの関係省庁と連携しながらサイバーセキュリティの確保に努めていくとコメントした。