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ドコモ、ナゴヤドームでマルチアングル映像配信サービスを提供へ

 ナゴヤドームとNTTドコモは、高画質ライブ映像をマルチアングルで楽しめるサービスを開発した。新型コロナウイルス感染症による入場制限が解消後、提供する。

 ドーム内各所に設置された5代のカメラから配信されるライブ映像とスタメンデータから、ユーザー好みの映像を選択できる。映像は、5G通信やMECサーバー接続を活用し、約0.5秒以内の低遅延で配信される。

 MECサーバーは、ナゴヤドーム近くに富士通製のものを設置。インターネット網を経由せずに直接スマートフォンとMECサーバーが接続されるため、低遅延と大容量データ通信を安定して行える。

MECサーバーの接続イメージ

 また、映像配信のアプリケーションには、TBSテレビとWOWOW、北海道日興通信が開発・運営する「LMV(Live Multi Viewing)」を採用。ドコモが協力し、5Gネットワークへの最適化と4Kレベルの映像配信を実現したという。同サービスを含め当面はフルハイビジョン画質による映像配信を行うが、今後の配信画質は検討していくという。

映像配信イメージ

 同サービスは、ナゴヤドーム4階に設けられているペアシート「docomo 5Gプライム・ツイン」に設置された5Gスマートフォンで楽しめる。テーブル付きのシートで、チケットには弁当と選べるワンドリンクがついている。また、同シートは1・3塁側の専用エリアに設置されており、お手洗いや売店の混雑を心配することなく観戦できるという。

「docomo 5Gプライム・ツイン」イメージ

 8月11日現在、「docomo 5Gプライム・ツイン」は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、入場が制限されているという。同サービスは、入場の制限が解消次第、提供を開始する予定。