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米国発のレジなし店舗システム「Zippin」がドコモのイベントに出展、日本導入に意欲

 NTTドコモは、5G時代のユースケースや最新技術を紹介する「DOCOMO Open House 2020」を1月23日、24日に東京ビッグサイト青海展示棟で開催する。スタートアップ企業などとの事業創出の取り組みをまとめたコーナーの一角に、レジなし店舗システム「Zippin」が展示されている。

 Zippinは、米国のスタートアップ企業・VCOGNITION TECHNOLOGIESが開発した「レジなし店舗」を実現するためのシステムだ。同社は2018年8月にコンセプトストアを開設したが、事業の主軸は自社での店舗展開ではなく、小売店などへのシステムの提供を行っている。

 エッジ処理カメラで来店客や手に取られた商品の動きを認識しつつ、陳列棚にウェイトセンサーを入れて在庫を重さで管理することで、カメラの台数を減らして導入コストを抑えたシステムとなっている。カメラとウェイトセンサーで持ち出された商品を認識した後は、店外に出たタイミングで自動決済、アプリにレシートを送る。

 日本での動きとしては、ドコモ子会社のNTTドコモ・ベンチャーズが2019年12月にZippinに出資している。今回の展示でもドコモ・ベンチャーズの担当者に話を聞くことができた。

 ドコモ・ベンチャーズの担当者は、米国でのZippinの導入事例の中でも、NBAチーム「サクラメント・キングス」のホームアリーナの売店に導入された事例に注目していると語った。競技場内にあるという性質上、観戦客が買い物をするタイミングが重なりやすく混雑が常態化していたが、Zippinの導入によって大幅な改善が見られた好事例だという。

 両社は今後、日本国内における共同での事業展開を予定している。