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物のやわらかさが分かる遠隔操作ロボット、NSSOLとドコモが5Gに向けて開発

 日鉄ソリューションズ(NSSOL)とNTTドコモは、人間の手のように掴んだ物の硬さがわかる「力触覚」を備えた遠隔操作ロボットを共同開発した。

遠隔操作ロボット

 手で物を掴んだときのように物の硬さを認識でき、操縦者が握るグリップ型のコントローラーにその結果をフィードバックする。硬い物を掴めばグリップを握り込みにくくなり、やわらかい物でも同様に実際の感覚に近い握り心地を再現する。

両手にコントローラーを握って操作する。手前の透明の板は半透過ディスプレイで、ロボットからのカメラ映像が表示されている

 生身の手のような力触覚情報を間接的に得られるメリットとしては、力加減の細かな調整が可能となる。発表時のデモンストレーションでは、紙コップを潰さずに持つ様子が披露された。

 VR映像などの奥行きを感じられる視覚情報と組み合わせれば、操縦者の習熟度次第では陶芸などの繊細な作業も可能だという。将来的には低遅延の5G通信と組み合わせて、遠隔医療などでの活用が検討されている。