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IIJの2018年度決算、法人向けが好調もドコモ接続料の見込み違いが重しに
2019年5月14日 19:20
インターネットイニシアティブ(IIJ)は2018年度(2018年4月~2019年3月)の連結決算を発表した。売上高は前年度比9.2%増の1923億3000万円、営業利益は8.2%減の62億1000万円、純利益は17.1%減の34億8000万円で、増収減益だった。
2018年度は法人向け事業の売上が増加、想定以上の積み上げで事業基盤を強化できたとしたほか、IoT需要に向けフルMVNOやネットワークサービスの機能強化を図った。
一方で、MVNO事業でNTTドコモに支払う接続料(データ通信料、帯域単価)について、想定より増加するマイナス影響があり、2018年度決算の減益要因のひとつになった。IIJは過去実績などから2018年度の接続料は14%減と設定していたものの、実際には5%減だったため、第4四半期に20億5000万円の費用増が発生した。
ドコモの接続料は2014年度が23.5%減、2015年度が16.9%減、2016年度が14.1%減、2017年度が18.2%減と推移していた。なお接続料については、総務省での議論により、今後は将来原価方式の適用が検討されている。
モバイル事業の実績は、総回線数が前年度比17%増の274万5000回線、売上高は18.8%増の419億6000万円だった。個人向けの「IIJmio」は106万3000回線、売上は56億8000万円。法人向けの「IIJモバイル」は167万5000回線(MVNEは104万8000回線)、売上は52億9000万円(MVNEは39億円)だった。