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ドコモがMVNOの接続料を改定、IIJは“想定を下回る低減率”

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、NTTドコモ網のMVNOサービスの運営にあたって支払っているモバイル定額通信料(接続料)の低減率が同社の想定を下回るものであったと発表した。

 MVNOがMNOのネットワークを借りる際の接続料は、電気通信事業法と第二種指定電気通信設備接続料規則に基づいて毎年見直される。これまでは毎年、低減してきた。

 この接続料は通信量などの実績に応じて決まり、2年後に確定する。今回、NTTドコモからMVNO各社に通知された接続料単価で、2017年4月~2018年3月の接続料が確定、遡及して精算されるということになる。

 このようなタイムラグがあることから、MVNO各社は低減率の推移を元に最終的な接続料を予測しながら事業計画を立てている。今回、MVNOにとっての仕入れ値となる接続料が想定よりも安くならなかったことから、IIJは営業利益への影響に言及している。

 なお、IIJmioなどのサービスを利用しているエンドユーザーへの当面の影響はないという。

2014~2016年度のモバイル接続料の推移(出典:総務省資料)

 NTTドコモによれば、現時点ではMVNO各社へ直接の通知を行ったのみで、2017年度分の最終的なデータ接続料単価は未公表。

 参考までに、総務省の資料によれば、2014年度は78万4887円(前年比17%減)、2015年度は67万4818円(14%減)、2016年度は55万2075円(18.2%減)だった。