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中古スマホの格付け基準やデータ消去方法など規定、業界自主ガイドライン策定

 中古携帯電話を取り扱う事業者の業界団体であるリユースモバイルジャパンと、有志企業によるリユースモバイル関連ガイドライン検討会は、“ユーザーの不安の払拭”を目的として、中古端末の取扱の自主基準を策定し「リユースモバイルガイドライン」として発表した。

 「リユースモバイルガイドライン」では、中古端末の取扱について、「買取」「検査・格付」「販売」といった各工程に整理した上で、法令遵守の「必須事項」や、ガイドラインとして求める「要求事項」、望ましい対応の「推奨事項」に分けて、ふさわしい取扱方法を提示している。また、ユーザや中古関連事業者の視点、SIMロック解除など業界特有の視点も取り入れた。

 具体的には、業界基準の標準化を目的とした「格付け」基準の規定、端末内のデータの処理方法に関する規定などを設けた。

 ガイドラインにより、中古端末の認知度向上、関連事業者の信頼性向上、個人情報保護の推進を図り、ユーザーの不安の払拭や、国内流通促進に寄与するとしている。

 総務省は、現在開催している有識者会合の「モバイル研究会」において、中古端末の流通促進を課題のひとつとして挙げている。今回のリユースモバイルガイドラインの検討会にオブザーバーとして総務省も参加している。また今後の「完全分離」により、中古端末は注目が高まると予想、会合でも自主ガイドラインの策定に期待の声が寄せられていた。