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「ドローン基地局」を被災者捜索に活用、KDDIの新技術

 KDDIは、災害対応用の「ドローン基地局」を用いる携帯電話位置推定技術を開発した。災害発生時、携帯電話サービスが途絶えた地域で被災者の捜索に役立てられるという。

ドローン基地局と操作用タブレット

 KDDIでは、基地局装置を搭載したドローンを2017年に開発。災害発生時、上空からLTEのサービスエリアを提供するもので、今回、このドローン基地局を被災者の捜索にも活用するべく、KDDI総合研究所と共同で携帯電話の位置を推定する技術を開発した。

 自然災害時において、倒壊した家屋やがれきの中にいる被災者の捜索は緊急性が高く重要である一方、目視による発見が難しいケースも少なくない。

 今回の試みでは、通信が遮断されたエリアでドローン基地局を飛行させ、携帯電話が再接続を試みる際の信号を補足する。携帯電話からの信号を受けた際のドローンの飛行位置を随時記録し、同一の携帯電話か数回信号を受けることで、おおよその位置を推定できる。

3月1日に行われたKDDI災害対策公開訓練の様子
ドローン基地局で得られた情報を元に、レスキュー隊が救助を行う