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ドコモや国内カード会社ら、フィッシングサイト閉鎖へ新たな取り組み

 NTTドコモは、国内カード会社各社とACSiON(アクシオン)、日本クレジットカード協会(JCCA)とともに、フィッシングサイト閉鎖の取り組みを開始したと発表した。

 取り組みに参加するカード会社は、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン、ジェーシービー、三井住友カード、三菱UFJニコス、ユーシーカード、楽天カード、およびNTTドコモの計8社。

 主な取り組みとして、アクシオンのノウハウを活かし、フィッシングサイトを集中的かつ能動的に検知し、閉鎖を依頼する。また、フィッシングサイトが多く報告される企業や団体に対し、自主的な閉鎖対応の要請や、閉鎖に必要なノウハウの提供を行い、より効果的な閉鎖対応を促す環境整備を進めていく。

 背景として、2024年のフィッシング報告件数が約170万件に達し、前年より約50万件増加していることが挙げられる。フィッシングで悪用される企業やサービスは、カード会社や金融機関にとどまらず、ECショッピングサイトや公共インフラ・サービスなどにも広がり、手口もますます巧妙化している。

 また、2024年6月18日に開催された犯罪対策閣僚会議では、「国民を詐欺から守るための総合対策」が決議され、その中で「フィッシングサイトの閉鎖促進」の必要性が強調された。多くのカード会社は自社ブランドを騙るフィッシングサイトの閉鎖に取り組んでいるが、クレジットカード番号などの情報は、カード会社以外のフィッシングサイトからも詐取されるケースがある。このような状況を踏まえ、国内カード会社8社、アクシオン、およびJCCAは、他社のフィッシングサイトに対しても能動的に閉鎖を進める環境整備に取り組んでいく。

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