本日の一品

よく行く台北のデザインショップ“PIN”で「ZOO Cable Wraps」を手に入れた
2025年3月31日 00:01
ガジェット好きの筆者は、台湾の台北に行くと食べ物以外で必ずいくお店がある。ひとつは台北市内のあちこちにある、日本とはちょっと違う「誠品書店」。そこにテナントとして入っていることの多い「賽先生科學工廠」。そして最後のひとつは“松山文化創園区”にある、旧松山煙草工場をリノベーションしてできたカルチャー&アート空間にあるデザイナーズショップの“PIN”だ。
今回の訪問時も、この松山文化創園区でランチを兼ねて半日遊んだ。毎回PITを訪れる時は必ず何かを買うということを目標にしているが、今回もお土産としてお菓子をはじめいろいろなモノを手に入れた。USB系の小物が好きな筆者が、家族の分も含めて手に入れたのは日本国内にもさまざまな形式や素材のモノが売られているCable Wraps(ケーブルラップス)だ。
ケーブルラップス(Cable Wraps)とは、多種多様なサイズのケーブルが登場した1980年代後半からパソコンの周辺アクセサリーとして生まれた、いろいろなケーブルをひとまとめにするためのクリップバンドやオーガナイザーの総称だ。
国内ではケーブルバンドとか、ケーブル結束バンドとも呼ばれるケーブルラップスにはケーブルのタイプ別に専用に作られたモノも多い。特別に購入しなくても幅広で径の小さなゴムバンドでも十分代用できるものだ。
昨今では、IT系のガジェットなどを購入するとたいてい付属のUSBケーブルがまとめて同梱されている。多くの場合、通称カラータイとかビニタイと呼ばれる、芯になる針金の周囲をフラットなビニール素材でラップしたモノが多い。
ダイソーやコンビニなどで売られている、一般的な結束バンドでも目的は達成できそうだ。昨今の結束バンドは長さや幅、カラーも種類が豊富で、多くはリリース爪を押すことでタイトに縛り上げたバンド部分がリリースされ、繰り返し利用できるモノが多い。
また、昨今はベルクロでもカラフルでサイズのバリエーションも多く、一般的なACコードやコンピュータケーブル、USBケーブルなどジャンルを問わず使えるモノが数多く販売されている。
そして、充電のためのUSBケーブルが一般的なユーザー必携アイテムとなってきた2010年以降は、単なる道具としての機能だけではなく持っていて楽しく見た目もオシャレなケーブルラップスが国内外で多く登場してきた。
筆者が、もうかなり昔に手に入れたモノだが、太い針金を手触りの良いゴム系素材で包んだフレキシブルだがしっかりしたモノや終端が葉っぱのようなデザインのモノ、カエルの長い舌でラップするイメージの製品など、超多様な商品で溢れかえっている。
また、USBケーブルを提供するメーカー側も標準でUSBケーブルを上手くオシャレにラップする仕組みを製品提供時にプリセットしたり、すでに販売済みのUSBケーブルを上手くオーガナイズするための、カラビナ風のアクセサリーを販売したりしている。また実際の使い勝手は意見が分かれるかもしれないが、ケーブルラップスそのものが不要なマグネットのパワーで自発的にまとまるUSBケーブルも登場した。
今回ご紹介するケーブルラップスは「ZOO Cable Wraps」(動物ケーブルラップス)だ。その名称が示すように、動物の前半分と後ろ半分を分けて両者を伸縮自在のシリコンゴム系のケーブルでつなぎ、前後の断面部分に強力なマグネットを仕込みUSBケーブルなどをラップする。
シリコンゴム製のケーブル部分を何度か引っ張っていて、以前に似たようなモノがあったような気がした。実は動物ケーブルラップスは今もときどき筆者が海外渡航時にお世話になっている、取り外した国内専用のSIMカードとSIMピンを帰国時まで安全に忘れず収納してくれているSIMホルダーと同じメーカーの商品のようだった。
今回、筆者が手に入れたのはウサギと豚の2個ペアとハリネズミと豚の2個ペアの2つだ。いずれも、前半分と後ろ半分は異なるカラーリングがされている。それ以外にも何種類かの動物の組み合わせや前後のカラーリングの違いで全部で10種類の動物ケーブルラップスがあるようだ。
現在、筆者が愛用しているのは、白色と黄色のコンビネーションのウサギとピンクとバラ色のコンビネーションの豚の2匹だ。動物の前部分と後ろ部分は引っ張らずに置くと約8cmのケーブル部分でつながっている。そして普通に両手で動物の前部分と後ろ部分を指先でつまんで引っ張ると、無理なく16cmくらいまでは伸びる。
なので、ケーブルの長さや体積に応じて1重巻き~3重巻きなど使い分けられる。操作性能は抜群だ。移動先のオフィスやアウトドアでうっかり、動物ケーブルラップスを置き忘れてしまわないように強力マグネットパワーを活用して、ピンバッジのようにジャケットの襟に付けておくこともできる。
ケーブル類を、小さなポシェットなどにまとめて収納している人なら不要かもしれない。“動物ケーブルラップス”は、現代のモバイル生活に必須のアイテムではないだろう。しかし、あると楽しいアイテムであることは違いない。国内外の出張や街でモバイルワークする時に必要なUSB/ACアダプターやUSBケーブルなどを、そのまま鞄に放り込むなら動物ケーブルラップスは役に立つ小物だ。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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ZOO Cable Wraps 動物ケーブルラップス | - | 310新台湾ドル(約1400円) |
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