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ソフトバンクは政府方針に沿う――携帯3社が中国企業製品についてコメント

 10日午後、共同通信が「携帯大手3社がファーウェイとZTEの製品を、通信設備から排除する方針を固めた」と報じた。これにNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは「決まった事実はない」とコメントしている。その中で、ソフトバンクは政府の方針に準拠する方針を示した。

NTTドコモのコメント

 NTTドコモでは「現時点で確定したものはない」とコメント。スマートフォンなど一般ユーザー向け製品で採用したり、5Gに向けた実験で協力したりといった関係はある一方、現在のLTEサービスのネットワーク設備でファーウェイ、ZTEの製品は用いてないとのこと。

KDDIのコメント

 KDDIは、ファーウェイやZTEの製品について「(採用を避けるという)決まった事実はない。5Gの機器としてファーウェイを採用するかしないかは未定」とコメント。ネットワーク設備では現在、一部の設備で採用しているものの、主要設備では導入していないという。

 端末についても、現時点で販売停止などの予定はないと説明。「今後の動向を注視して、適切な対応を検討する」としている。

ソフトバンクのコメント

 ソフトバンクは、「決まった事実はない。日本政府の方針を注視しており、政府の方針に準拠する方向だが、今後についてはさまざまな検討をしていく」とコメント。

 現在のLTEサービスで、中国企業の製品をネットワーク設備に導入しているのは事実ながら、欧州系ベンダーと比べると規模は小さいと説明。政府の方針を確認しつつ、2020年に商用化される5Gについても「政府の方針に準じる」とした。