ニュース
JapanTaxi、空車が多い時間帯の迎車料金を無料にするキャンペーン
国土交通省の「変動迎車料金」実証実験に参加、都心5区が対象
2018年9月28日 15:37
JapanTaxiは、日本全国でスマートフォンからタクシー配車に対応する「JapanTaxi」アプリで、国土交通省が実施する実証実験「変動迎車料金」に参加する。この取り組みにより、タクシーの空車が多い時間帯に同アプリからタクシーを配車すると、迎車料金が無料になる。
実施期間は10月3日~10月31日および、11月3日~11月28日。対象日時は日曜日と水曜日の11時~16時59分。港区・渋谷区・新宿区・中央区・千代田区を出発地として設定の上、タクシー会社に日本交通を設定、支払方法をネット決済にしてタクシーを配車すると、通常は410円(税込)の迎車料金が無料となる。
国土交通省が実証実験としてタクシーの変動迎車料金を取り入れる背景には、閑散期における「迎車料金が安ければタクシーを利用したい」という潜在的なニーズや、混雑時には「少し高い料金を払っても優先的に配車を受けたい」といったニーズに柔軟に対応する狙いがある。
東京都内でタクシーを営業する日本交通は、平日ピークタイムの朝8時台には1時間あたりの平均空車時間が13.1分に減少する一方、ピークを過ぎた後の11時台には空車時間が18.1分、16時台には21.2分と、1台あたり約20分の空車時間を記録しており、タクシーの需給バランス調整が必要という。
空車時間を短縮しタクシーの稼働率を高めるために、人の移動が活発になる日中時間帯で空車時間が増加する11時~17時を閑散期とみなし、配車注文および配車率の高い港区・渋谷区・新宿区・中央区・千代田区の5区から出発する配車注文において、通常は410円の迎車料金を無料化する。
繁忙タイミングでは探車エリア拡大も
このほか、ピーク時間帯など繁忙タイミングでも配車をしやすくするための取り組みとして、通常の探車エリアに空車が無い場合、探車エリアを拡大する機能も提供される。実施期間は10月3日~10月31日および、11月3日~11月28日。
JapanTaxiアプリにて、東京都内23区・武蔵野市・三鷹市において日本交通のタクシーの配車リクエストを行い、通常の配車エリアに空車が無い場合に、優先配車機能を活用して通常よりも遠いエリアの車両に対しても、配車リクエストを行えるようになる。
優先配車機能を利用すると、通常の迎車料金に加えて980円の料金が発生するほか、遠いエリアから迎車に向かうケースがあるため、到着まで最大25分程度の時間がかかる場合もある。