みんなのケータイ
便利なスマホでタクシー配車、迎車・予約料金が悩ましい
2018年7月19日 06:00
日本全国でタクシーをスマートフォンから呼ぶことができる「全国タクシー」アプリを使って、タクシー配車を何度か試してみました。
キッカケは、Google Pay決済を使って支払すると、1回の乗車ごとに500円、最大で1500円(3回)分の割引が適用されるキャンペーンが開催中であり、筆者が東京都23区内で利用する限り、迎車料金(410円)よりも割引額(500円)の方が大きいため、わずかな金額ながら「流しのタクシーに乗るよりも、アプリで配車した方が安い」という状況になっているためです。
東京都内で筆者が同アプリを利用するシーンは「今すぐタクシーで移動したい」というケースではなく、「早朝○時の飛行機に乗るため、○時に来て欲しい」というようなケースで、基本的には事前予約が必要なケースで、同アプリ経由でタクシーの配車(予約)を行っています。
実際に「全国タクシー」アプリでタクシーを事前に予約・配車してみると、筆者がタクシーを配車・予約するエリア(東京都23区内)では、迎車料金が最大410円、予約料金は0円または予約を受付しないタクシー会社が多くリストアップされました。基本的には「迎車料金が最大410円、予約料金は無料」という相場のようです。
筆者は、海外渡航時に「Uber」や「Grab」などのアプリでタクシー・バイクなどを配車することがありましたが、これまで国内タクシーの予約・配車を利用した経験が無いため、迎車料金と予約料金がそれぞれ何を意味するのかすぐには理解できず、それぞれの料金の意味を調べる必要がありました。
ざっくりと説明すると、迎車料金はその名の通りタクシーに迎えに来てもらうための料金で、今すぐの配車でも、数時間〜数日先のタクシーを予約する場合でも発生します。これに加えて、一定時間よりも先の配車に関しては予約料金が発生する場合があり、タクシーの運賃および迎車料金とは別に予約料金が発生します。
迎車料金および予約料金の扱いについてはタクシー会社毎にルールが異なりますが、「日本交通」の場合、迎車料金が410円、予約料金は0円に設定されています。
筆者が全国タクシーを試すキッカケとなった、「Google Payの支払で500円引き」キャンペーンでの割引を考慮すると、割引額>迎車料金となるため、流しのタクシーを捕まえるよりも割安です。しかし、通常時は500円の割引が適用されないことを考えると、運賃以外に410円の料金を支払して、アプリ経由でタクシーを配車するか? はかなり悩ましい価格設定と言えます。
と言うのも、仮に配車アプリを使わなかったとしても、筆者がタクシーを利用するエリアで10分以上流しのタクシーが捕まらないケースは過去に経験が無く、少々時間に余裕を持って行動すれば、迎車料金・予約料金を支払いする必要がありません。
このため、急な雨で身動きが取れないとか、大量の荷物で身動きが取れない、流しのタクシーが全く捕まらない。といった特殊なケースを除いて、東京エリアで同アプリを使ってタクシーを配車する機会は少なそうです。
一方で、東京エリア以外でもアプリを起動してみると、迎車料金および予約料金はエリア・会社によって異なり、迎車料金については「迎車するまでに発生した運賃で、上限は初乗り運賃」とするなど、全般的に東京都内よりも割安な設定となっているようです。
このほか、奈良市の奈良近鉄タクシーでは、迎車料金・予約料金が無料でした。自家用車で移動する方が多いなどの理由も考えられますが、アプリを使って配車することに料金面でデメリットが無いのは、東京での利用と比べると大きなアドバンテージと言えるでしょう。
地方都市でのタクシー利用では、「理由はわからないけど空車なのに停まってくれない(乗せてもらえない)」あるいは、「タクシーを捕まえやすい場所がわからず、タクシーに乗るまでの手間が大きかった」という経験があり、この種のトラブルを避けるために、東京以外の都市を訪問した際に活用したみたいと思います。願わくば、東京都内での迎車料金ももう少し使いやすい料金になると良いのですが……。