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「コミュニケーション・ロボットATOM」、完成版が10月発売

 講談社、手塚プロダクション、NTTドコモ、富士ソフト、VAIOの5社は、2017年に共同で開始した「ATOMプロジェクト」について、完成版となる「コミュニケーション・ロボットATOM」を10月1日に発売すると発表した。

 ATOMプロジェクトは、「鉄腕アトム」を題材としたコミュニケーションロボットを開発するプロジェクト。ロボティクスやOSは富士ソフトが手がけ、会話AIにはNTTドコモの自然対話プラットフォームを活用。基板の実装などをVAIOが担当している。

 当初案内されていた機能に加えて、同日発表された自然対話プラットフォームの新機能である「思い出エンジン」にも対応。ユーザーとの会話を記憶し、その後の会話の中で思い出を振り返ることができる。「雑談対話エンジン」の改良も反映され、ユーザーの趣味嗜好に応じた雑談が可能になる。

 同プロジェクトの第1弾として、講談社から「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」が2017年4月より刊行されている。毎号付属するパーツを集めて組み立てることでロボットが完成するパートワークとなっており、9月11日発売の70号をもって全てのパーツが揃う。

 VAIOが組み立てを行う完成版「コミュニケーション・ロボットATOM」は、家電量販店、百貨店、講談社ONLINE STOREなどで10月1日から購入できる。講談社ONLINE STOREでの価格は、21万2900円(税別)。

 今後のATOMプロジェクトの予定としては、9月29日から10月10日まで、実際にATOMとの会話が楽しめる「ATOMカフェ」をCA Cafe SHIBUYA店でオープンする。10月6日から10月8日までは、巣鴨地蔵商店街でもイベントを開催する。

 また、11月5日~10日に上海で開催される中国国際輸入博覧会(CIIE)への出展を予定している。