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5Gコネクテッドカーに向けたガラス設置のアンテナ、ドコモとAGCが実証実験

 NTTドコモ、AGC、エリクソン・ジャパンは、5Gコネクテッドカーに向けて「車両ガラス設置型アンテナ」を用いた5G通信の実証実験を6月28日~7月25日に共同で行った。

システム構成
実証実験の様子

 実証実験は、茨城県の国土技術政策総合研究所において、ガラスにアンテナを設置した車両に対し、5Gの通信を行った。実験にあたり使用した周波数は28GHz帯。速度100km/hの高速移動時で最大8Gbpsの通信に成功し、速度30km/hでも最大11Gbpsの通信に成功した。

 実証実験に利用されたアンテナは、AGCが開発した車両のガラス面に設置できる28GHz対応の5Gアンテナ。アンテナは周りから見えにくく、車両のデザインも損なわない。実験ではフロントガラス、両サイドのリアクオーターガラス、リアガラスに合計8素子のアンテナが設置された。

車両ガラス設置型アンテナ素子
アンテナ設置模様
アンテナ設置後の車両外観

 28GHzは遠くまで届きにくい周波数だが、アンテナをガラスに設置することでビームフォーミング機能やMIMO機能を利用し、走行中の車両でも安定して電波を送受信できる。

 3社では今後も5Gコネクテッドカーの実現に向けて車載通信モジュールなどの5G活用に向けた取り組みを継続する。