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au HOMEがAlexa対応に、Google Homeからはメッセージ送信も

 KDDIと沖縄セルラーは、8月7日以降、au HOMEの機能を強化する。これにより、スマートスピーカー「Google Home」からau HOMEアプリを介して声でメッセージを送れるようになる。

 またau HOME対応スマートスピーカーとして、新たにAmazon Alexaや、Googleアシスタント対応のスピーカーも利用できるようになる。今後、登場するAlexa搭載スマートディスプレイでは、操作や表示などのユーザーインターフェイスには未対応とのことだが、操作自体は可能と見られている。同じくGoogleアシスタントを搭載するテレビ製品などが今後登場する場合も、グーグル側の仕様に変更がなければ、au HOMEとの連携はできる見込み。なお、LINEの「Clova」への対応は未定とのこと。

au HOMEのスマホアプリではタイムラインで表示される。写真はメッセージが届いたところ
カメラというボタンをタップすると、自宅に設置したカメラの映像が見える(ここでは発表会場のデモンストレーション)

 利用する際にはスマートスピーカーに「ねぇGoogle/Alexa、au HOMEにつないで」と語りかけてから、「メッセージを伝えて」と話すと音声でのテキストメッセージ作成に切り替わる。たとえば、料理中でもスマートフォンを使わずに、外出中の家族へメッセージを送信できる。また子供だけで留守番しているような状況でも、外にいる家族とスマートスピーカーを通じたコミュケーションも可能になる。

IFTTTのような「シーン設定機能」

 このほか「シーン設定機能」を追加。たとえばドアの開閉を検知するとエアコンや照明のON/OFFなどが可能になる。これまでも自宅から500mなど、位置情報をトリガーにして帰宅前にエアコンをONにする、といった使い方を実現していたが、センサーをきっかけにした仕掛けを設定できるようになる。

自宅に帰る前にエアコンがONになるよう設定した場合の画面
今回はセンサーからの連携が可能になる

 またau HOMEデバイスのラインアップが拡充される。カラーバリエーションを拡げ、開閉センサー02(6000円)、モーションセンサー01(6600円)、スマートプラグ02(6600円)、防滴仕様(IPX3)のネットワークカメラ02(1万9300円)が用意される。

新製品一覧
モーションセンサー01。赤外線で人の動きを検知
開閉センサー02
スマートプラグ02
防滴仕様のネットワークカメラ02
既に販売されているデバイス

月額790円のリモコンセット

 au HOMEでは、IoTデバイスを割賦で購入できるセットを用意しており、これまで「みまもりセット」「家電コントロールセット」が提供されてきた。今回、新たに「リモコンセット」が追加され、月額790円で利用できるようになる。

 リモコンセットは、さまざまな家電を赤外線で操作できるデバイス「赤外線リモコン01」とのセット。初回請求から24カ月は月額790円、25カ月目以降は月額490円になる。一括の場合は、初回7690円で、2カ月目以降が月額490円。

au HOME、徐々に利用者増える

 普及が期待されるIoT製品だが、自宅に導入しているユーザーはどれだけ存在するのか。開始から1年を迎えた、au HOMEの動向について、担当者は「当初は苦戦した」と率直なコメント。

 ただ、Google Homeに対応して以降は、主に量販店で売れ行きを伸ばしている。これは、auショップなどと違い、多彩な家電製品が展示されており、音声でコントロールするデモンストレーションを体験しやすい環境が影響しているのではないかという。

 ただ、スマートスピーカーは、物珍しさで購入したとしても、利用が続かない、と指摘する声もある。飽きられやすいのは便利な使い方が広まっていないことも影響していると見られ、今回のau HOMEの機能拡充は、自宅でのIoTの利便性をアピールし、スマートスピーカーの利用をあらためて勧める狙いもある。

 このほか、au HOMEでは、他業種のパートナーと個人宅向けIoT(ホームIoT)の企画・開発を進める「with HOME」という取り組みを実施している。7月19日からは、家電量販店初のパートナーとしてビックカメラとのコラボレーションがスタート。au HOME製品が販売される。