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スマホの価格、世界的に高額化する傾向

2017年第4四半期は3億9700万台、GfKの販売調査

 GfK ジャパンは、2017年第4四半期(10月~12月の)スマートフォンの販売動向調査を発表した。グローバルでの販売台数は前年比1%増の3億9700万台となった。

 1台あたり平均販売価格は363米ドル(約3万9600円)で、前年同期より約10%上昇。四半期では過去最大の値上がり幅となった。GfKはその要因を、技術が成熟し、狭額縁の大画面スマートフォンが多く登場したことから、より高価格帯の端末が好まれるようになったためと分析している。

 地域別では、平均販売価格が軒並み上昇している中で、アジア先進国(日本、韓国、オーストラリア、香港など7つの国と地域)での販売額は前年比で4%減とマイナス成長となっている。国別の販売では韓国の凹みが大きく、前年比21%減となった。

 GfKは2018年のグローバルでのスマートフォン販売台数は前年比で3%増と予測。中央・東ヨーロッパとアジア新興国が市場を牽引すると見込んでいる。一方、先進国ではコモディティ化が進むなか、メーカーには突出したイノベーションや差別化が求められると指摘している。