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2016年のスマホ世界販売台数は14億1000万台、GfK調査

中国ユーザーの半数がLTEに移行

 GfK ジャパンは、2016年第4四半期(9月~12月)の、グローバル市場におけるスマートフォンの販売動向調査の結果を発表した。第4四半期の販売台数は3億9100万台で、2016年通年では14億1000万台となった。

 GfKは販売国を8つのエリアに分類しているが、その中で販売台数が多かったのが中国。2016年第4四半期には世界のスマホ販売の3割を占める、1億1890台が販売された。

 伸び率でも中国は前年同期比12%増と大きく拡大している。その要因はLTEが大都市だけでなく、小都市や周辺都市へも普及していることで、キャリアの補助を受けて2G/3G端末から買い換える動きが広がっている。GfKは、2016年には4Gスマートフォンの利用者が57%に達したと予測している。

 このほか、中央・東ヨーロッパエリアでは、前年同期比で16%増(2420万台)と、もっとも拡大している。通貨安から持ち直したロシアが前年比10%増となったほか、政局が安定したウクライナが前年比34%の伸びを見せている。

 市場が飽和した先進国は軒並み低調で、特に西ヨーロッパエリアでは、販売台数は前年同期比で4%のマイナス成長(3860万台)となった。前年比マイナス10%となったドイツとフランスの落ち込みが大きく影響した形。

 GfKは、2017年通年のグローバルでのスマートフォン販売台数を、14億8000万台(前年比5%増)と予測している。