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世界スマホ販売、新興国が牽引「記録的な台数」に~GfK調査

 GfK Japanは、2017年第2四半期(4~6月)におけるグローバル市場でのスマートフォン販売台数調査の結果を発表した。グローバルの販売台数は前年比4%増の3億4700万台となり、第2四半期における過去最高の販売台数を記録した。

 同社のテレコム部門ダイレクターのアーント・ポリフケ氏は「飽和状態の市場がある中で、この第2四半期は記録的な販売台数となった」とコメント。メーカーや販売店が地域に根ざした戦略を取り、スマートフォンの魅力を訴求する努力をしていると評価した。

 地域別では、新興国市場が成長を牽引している。アジアの新興国(インド、マレーシア、ベトナムなど7カ国)では前年同期比で13%増となる5670万台を販売。金額ベースでは同比30%となり、より高価格な製品に移行する傾向が見られた。

 中央・東ヨーロッパでは、政局の混乱から回復したロシアとウクライナで販売が拡大し、地域全体で同比11%増となる1870万台を販売。金額ベースでも同比24%増となっている。中国は市場の飽和により、前年並みの1億1010万台にとどまったものの、高価格帯への移行が進み、金額ベースでは同比8%増となった。

 日本が含まれるアジア先進国市場では、同比3%減の1610万台が販売された。日本とオーストラリアはプラス成長となったものの、前年に急拡大した韓国の反動減により相殺された格好となった。北米はマイナス成長から脱却し、同比6%増の4740万台を記録した。金額ベースでは同比15%増となっている。