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SUPER GT最終戦、au TOM'Sは年間ランキング5位

 11月12日、栃木県のサーキット・ツインリンクもてぎにおいて、国内GTレースの最高峰SUPER GTの最終戦(第8戦)決勝が開催された。

 KDDIがメインスポンサーとなる「LEXUS TEAM au TOM's」は、トップから16ポイント差の年間ランキング4位で最終戦を迎えた。上位のマシンが下位に沈み、優勝した場合のみ年間チャンピオンを獲得できるという状況の下、前日の予選では7位とやや苦戦。それでもレースでは最後まで何が起きるか分からないということで、微かな希望を残して決勝に臨んだ。

au TOM'Sは7番グリッドからスタート
決勝前にはSUPER GTと並ぶ国際GTレースの最高峰DTMのマシンによるデモ走行も

 決勝は、スタート直前のフォーメーションラップ中の最終コーナーで1位の23号車と2位と6号車が接触するという波乱の幕開けに。そんな中、ジェームス・ロシター選手がドライブするau TOM'Sは、序盤にじわじわと順位を上げ3位につけた。ところが、7周目に右後輪にダメージを負い、緊急ピットイン。マシンをガレージに戻し、懸命に修復作業を行うも、コースに戻った時にはトップから10周以上の遅れとなり、この時点で年間チャンピオンの夢は遠のいてしまった。

レース序盤は次々とオーバーテイクを決め、一時は3位を走行

 その後、レースは23号車が支配。au TOM'Sと同じチームでポイントリーダーの37号車(KeePer TOM'S)が2位で追いかける展開が続き、そのままゴール。昨年、au TOM'Sで走り、今年37号車をドライブするニック・キャシディ選手とレッドブルのサポートを受ける平川亮選手が2ポイント差で年間チャンピオンを獲得した。

フィニッシュ直前のピットウォール
見事チャンピオンを獲得し、KDDI関係者から祝福されるニック・キャシディ選手

 au TOM'Sとしての年間ランキングは昨年同様の5位と悔しい結果となったが、それでも今年は第3戦のオートポリスで初優勝。第5戦終了時点では年間ランキングでトップに立つなど、1年を通して昨年を上回る活躍を見せたが、シーズン後半はSUPER GT独特のウエイトハンデに苦しめられる結果となった。

 来シーズンのスポンサーシップについては未定とされているが、同じTOM'Sチームが年間チャンピオンを獲得しただけに、その勢いには便乗したいところ。来シーズンの奮闘に期待したい。