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スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕

 東京ビッグサイトでは、10月27日~11月5日にかけて「第45回東京モーターショー2017」が開催される。10月25日はプレスデーとして展示内容が報道関係者向けに公開された。本稿では、それらの展示のうちスマートフォンに関連するものをピックアップしてご紹介する。

IoTとARで自動車産業への貢献をアピールするKDDI

 KDDIは西ホール4階の主催者テーマ展示「TOKYO CONNECTED LAB 2017」の中にブースを構え、IoT関連のデモ展示を行っていた。

 車の形をしたブースの前面では、「Connected AR」と称し、車のエンジンルームに向けてタブレットをかざすことで、エンジンオイルの交換時期やウォッシャー液や冷却水の残量などを表示するデモを実施。実際にこれを実現するには各部にセンサーを搭載する必要があるが、近未来のメンテナンスツールを連想させるような展示となっている。

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕

 ブース内では、カーシェアリングをイメージし、パーキングに停車中の車にスマートフォンのカメラを向けることで貸出の予約を入れ、画面をタップしてエンジンをかけるという手順をラジコンを使ってデモ。

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕

 その隣では、昨年から同社がスポンサーを務めるSUPER GT参戦チーム「au TOM'S」のポスターを掲示し、それをauのスマートフォンに搭載されているアプリ「SATCH VIEWER」で読み取ることで、ポスター内でGTマシンが走り出すというデモも行われている。au TOM'Sは今シーズン第3戦で初優勝を果たしたが、その際のトロフィーも飾られている。

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕

 また、表面に置いたマーカーの形状などを認識できる大型のタッチパネルディスプレイを用いたテーブル型のガラスソリューションにより、近未来のカーディーラーでの商談イメージを実演。壁掛け型のものもあり、こちらはauショップでの接客をイメージしており、「Pong」風のゲームをタッチ操作で楽しめるようにもなっていた。

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕

 自動車連携では、スマートフォンのアプリを車載機に映し出し、操作できるようにした「Smart Device Link」(SDL)により、カーナビアプリの「カーナビタイム」や音楽アプリの「うたパス」をデモ。

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕

 このほか、自動車とは直接関係はないが、IoT関連の事例としてau HOMEの各種機器連携のデモや、一部のカラオケ店に導入されている「カラオケVR」の体験できるコーナー、ドローンの展示などが行われている。

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
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スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕

Clovaと車載機連携をデモするトヨタブース

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕

 KDDIのブースの向かい側には、トヨタのコネクティッド関連技術をデモするブースがあり、LINEのAIアシスタント「Clova」をSDLで車載機に繋ぐデモも行われていた。

 実際に行えることは、スマートスピーカーの「Clova WAVE」と基本的には同じ。「LINEを読んで」と話しかければメッセージを読み上げ、「ドライブに合う曲を流して」と話しかければリクエストに応じた音楽が再生される。ただし、音声認識の起動方法が、「Clova」と話しかけるのではなく、ステアリングのボタンを押す形に変更されていた。また、天気予報を確認した際には車載機のディスプレイに雨マークが表示されるなど、SDL向けのアレンジも若干行われているようだ。

 ただし、LINEのメッセージで位置情報を受け取り、それをカーナビアプリで目的地に設定するといったスマートフォンらしい連携は見られなかった。その隣ではカーナビアプリを使いながら音楽を再生するデモも実施されており、そちらではナビの案内音声を出力する際には音楽アプリ側の音量を絞るといった制御が行われている。SDLにおいては、こうしたアプリ間の連携をいかに促進していくかが課題と言えるだろう。

 ちなみに、同社ブースでこれらのデモを体験し、アンケートに回答すると、LINE MUSICのクーポンチケットがもらえる。

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
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スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
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スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
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 このほか、同ブースの一画には、市販車に後付けできるタイプの「スマートキーボックス」(SKB)に関する展示もあった。Bluetoothでスマートフォンと通信し、クラウド認証を経て、自動車の鍵を開け、エンジンをかけられるというソリューションで、ディーラー経由で販売していきたいとされている。

 現状、日本においては法規制の面での課題が残されていることから、トライアルという位置づけになっているが、レンタカーの無人車両貸出や自動車のトランクを配送先にする物流の実証実験も行われている。米国においては、カーシェアリングに応用する事例も出てきており、実用化が近づいていることが感じられる。

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
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取り外してアクションカメラとしても利用できる360度ドライブレコーダー

 東7ホールにあるカーメイトのブースでは、ドライブレコーダー機能を備えた360度カメラ「d'Action(ダクション)360」のデモが行われていた。市販の360度カメラと違い、熱に強いとされている。すでに車から取り外してアクションカメラとして利用できるようにするバッテリーオプションなども販売されているが、カメラユニットを2つ組み合わせて使えるようにするマウントキットなどが参考出品されていた。

 ブースの側面では、同社のスポーツブランド「RAZO」(レッツォ)のiPhoneアプリ「RAZO OnboardCam」の展示も行われていた。iPhoneのGPSや各種センサーを活用することで、スポーツ走行時にデータロガーとしてオンボード映像とともに記録できるというマニアックなアプリだが、踏力を計測できるセンサーを内蔵したペダルのコンセプトモデルが展示されていた。同社では来場者からの声を聞いて、さまざまなセンサーオプションを検討していきたいとしている。

スマホ目線で楽しむ「東京モーターショー」、10月27日開幕
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