ニュース

SUPER GT 第6戦、au TOM'Sは最後の鈴鹿1000kmを9位でフィニッシュ

シリーズランキング3位から残り2戦で総合優勝を目指す

 8月26日~27日の2日間、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにてSUPER GT 第6戦「第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km」が開催された。

 鈴鹿サーキットにおける1000kmレースは、レースカテゴリーこそ時代によって変わってきたが、50年近い歴史を持つ伝統のレース。しかし、1000kmレースとしての開催は今年で終止符が打たれることが決まっている(来年からは10時間耐久レースとして生まれ変わる)。今回は「最後の鈴鹿1000km」、有終の美をどのチームが飾るかが一つの注目となっていた。また、元F1ドライバーのジェンソン・バトン、小林可夢偉らがスポット参戦することもあり、例年を上回る4万5000人の観客が詰めかけた。

第5戦まででシリーズランキング1位のau TOM'SはGT500クラスで最大の88kgのウェイトハンデを抱えて戦った

 KDDIがメインスポンサーとなる「LEXUS TEAM au TOM's」は、チームポイントランキング1位で鈴鹿に乗り込んだ。26日の予選はウェイトハンデに苦しみ、Q1進出は果たせなかったが、グリットとしては10番手に着くこととなった。

 27日の決勝レースでは、長時間のレースと言うこともあり、終始、波乱の展開。au TOM'sのジェームス・ロシター選手は62周目、前を行く、37号車(KeePer TOM'S)、38号車(ZENT CERUMO)に接近したが、38号車に追突、コースサイドに押し出してしまった。

 その後、87周目の段階で5番手にまで浮上。89周目、ピットインを行い、中嶋一貴選手にバトンタッチするも、先ほどの接触がドライブスルーペナルティとなり、12番手まで沈んでしまった。しかし、23号車にもドライブスルーペナルティが出たり、他車がピットインをしたことで、36号車は再度、6番手までポジションアップに成功。

au TOM'S

 119周目には再び、ジェームス・ロシター選手がステアリングを握ることとなった。120周目、最終コーナー手前のシケインを走行中、インから強引に12号車(カルソニック IMPUL)のヤン・マーデンボロー選手がau TOM'Sを押し出した。au TOM'Sはシケインの外で止まってしまうものの、エンジンは動いており、なんとか1周遅れでレースに復帰した。危険な走行をした12号車に対しては「危険なドライブ行為」ということで、ドライブスルーペナルティが科せられた。

 レース終盤、10位を走行していたau TOM'Sだったが、ゴール直前に1号車(DENSO KOBELCO SARD)がコースアウトしてクラッシュ。結果、au TOM'Sは9位でレースを終えた。優勝は64号車(Epson Modulo)で、NAKAJIMA RACINGにとっては2007年最終戦以来の10年ぶりの勝利となった。

 au TOM'Sには5ポイントが加算され、通算63ポイントとなったが、チームランキングは3位に後退した。次戦は10月7日~8日に海外転戦となり、タイにあるチャン・インターナショナルサーキットで開催される。ウェイトハンデが半分になることから、これまでハンデに苦しんできたau TOM'Sの巻き返しに期待したい。