AR空間内のキャラクターと話せるシステムをKDDIが開発、CEATECで展示

　KDDIは、AR（仮想現実）空間内のキャラクターと対話できるシステムを開発した。10月3日～6日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2017」のKDDIブースにて展示を行う。

　誰もいない空間にスマートフォンをかざすと、画面内にバーチャルキャラクターが表示される。画面内のキャラクターを相手に、言葉やジェスチャー、動きといった要素を通じてコミュニケーションできる。このシステムでは、グーグルのARプラットフォーム「Tango」と、KDDIが開発したAIによる対話エンジンが使用されている。

レナ

　CEATECでは、AI（人工知能）を搭載したキャラクター「レナ」と日常会話を楽しんだり、「5G」についての説明を聞いたりできる展示が用意される。

　「レナ」は、KDDIのスマートフォン向け音声アシスタントサービス「おはなしアシスタント」で登場した、女子大学生のバーチャルアイドル。テクノロジーに関する豊富な知識を生かして、2017年8月にはauショップのタブレットの中にも登場。来店客の待ち時間の話し相手となっている。

　KDDIは、「おはなしアシスタント」を強化し、より親しみの持てる対話ができるAIを目指す。今回の展示などを通じて、さまざまなシチュエーションでの対話ログを収集し、AIを学習させていく。将来的にはauショップでのサポート対応への活用なども検討するとしている。