e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2016、受賞作品決定

飯塚市長の齊藤守史氏

　11月19日、飯塚市が主催する「e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト2016」のプレゼンテーションおよび表彰式が九州工業大学で開催された。

　冒頭、飯塚市長の齊藤守史氏は「今年で5回目の開催となるが、過去最高となる20の企業・団体に協賛いただいた。エントリー数も全国各地から73件を数え、近い将来、本コンテストから第一線で活躍される技術者が誕生することを大いに期待している。アプリ市場の規模は今後も右肩上がりになるものと推測される。近年では若い世代が好むゲームだけではなく、安心、快適な生活、健康管理を支援するようなアプリ、障碍者や高齢者を対象とした日常生活を支援するようなアプリまで積極的に研究開発がなされている。この分野における多様性や将来性を強く感じており、コンテストの開催を通じて飯塚市がますますIT技術や業界関係者から注目を集めるような市になっていくように取り組みを進めていきたい」と挨拶の言葉を述べた。

コンテストの審査員長を務めた青森公立大学 准教授の木暮祐一氏

　続いて、コンテストの審査員長を務める青森公立大学 准教授の木暮祐一氏は「5回目になるこのコンテストには大変多くの方々にお集まりいただき、とくに応募者の皆様は、遠いところでは仙台、また関西の高校生の皆さんもいらっしゃっているということで、非常に素晴らしい会になってきた。5回やっていると毎回テーマが変わってくるが、今年はとくにIoTや人工知能というキーワードが盛り上がっている。以前からあったニーズではあるが、これを動かすスマートフォンの性能や通信するためのインフラがちょうど使いやすいタイミングに来ている」と語り、アプリ市場のニーズの変化をうまく捉えることの重要性を示しつつ、大会の開会を宣言した。

　プレゼンテーションには書類による一次審査を通過した合計21のチームが参加。プレゼンテーションの持ち時間は各チーム4分で、全プレゼンテーション終了後には個別のブースでのデモンストレーションを実施。その上で審査会が開かれ、各賞の受賞作が決められた。

受賞者一同

　見事、グランプリを獲得したのは、チーム「TMT」が開発した話せる言語や位置情報をシェアし、困っている外国人とそれを助けられる日本人をマッチングするアプリ「おもてなし」。同アプリはStartup Go!Go!賞も受賞している。

　また、高校1年生で構成されたチーム「関西学院高等部数理科学部」が開発したドライブ情報共有アプリ「Drivers」はトヨタ自動車九州賞を獲得。プレゼンテーションでの機材トラブルを乗り越えての受賞となった。

　今回は協賛企業が増えたこともあり、23の賞が用意され、参加チームの2/3となる16作品が何らかの賞を受賞した。グランプリの賞金は30万円だが、それ以外にも富士通がハイスペックPC、シャープが最新スマートフォンを副賞として贈呈したほか、変わったところでは来年3月に発売予定のNintendo Switchを受賞チームに1人1台ずつプレゼントすることを約束する協賛企業もあるなど、豪華な副賞で表彰式が盛り上がった。

グランプリを受賞した「おもてなし」（TMT）

その他注目の受賞アプリ

ゲーム感覚でお手伝いを楽しめる「こうけんコレクション」（ただガチャ from P&D）

過去の写真と現在の自分を合成できる「United Photogram」（Multi-Dimensions）

NFCタグを活用して機材管理を簡単にする「レンタッチ」（ぽやしみ～）

BLE経由で喫煙状況を共有し、コミュニケーションを円滑にする「Tobaccotchi」（Team Hersh）