【MWC Barcelona 2024】

シャオミ、ステップレス絞り搭載の1インチカメラスマホ「Xiaomi 14 Ultra」などを発表

「Xiaomi Watch S3」も発表

Xiaomiは、MWCに合わせ、フラッグシップモデルのXiaomi 14 UltraやXiaomi 14を発表した

 シャオミ(Xiaomi)は、25日にスペイン・バルセロナで開催される「MWC Barcelona 2024」の開幕に先立ち、製品発表イベントを開催し、同社のフラッグシップモデルにあたる「Xiaomi 14」とその上位版の「Xiaomi 14 Ultra」を発表した。

 また、ベゼル部分の交換が可能なスマートウォッチの「Xiaomi Watch S3」も公開している。いずれのモデルも、中国市場向けに発表されているが、今回は、そのグローバル版という位置づけだ。

Xiaomi 14 Ultra

 最上位モデルの「Xiaomi 14 Ultra」は、ライカと協業し、1インチセンサーを搭載。センサーには、ソニーセミコンダクタソリューションズの「LYT-900」を採用しているソニーセミコンダクタソリューションズ。LYT-900は、ソニーのモバイル端末向けイメージセンサー「LYTIA」の最上位モデルという位置づけ。

 レンズも、先代のXiaomi 13はライカの「Summicron(ズミクロン)」だったのに対し、Xiaomi 14 Ultraではより上位の「Summilux(ズミルクス)」が採用されている。

Xiaomi 14シリーズの最上位モデルで、カメラ機能を追求したXiaomi 14 Ultra。背面のシボ感があるレザー調の素材も、カメラのような風格をただよわせている
メインカメラには、ソニーの最新1インチセンサーであるLYT-900を搭載する

可変絞りを搭載

 単に画質が向上しただけでなく、絞りを自由に変えて、ユーザーが意図した通りの写真を撮れるのが、Xiaomi 14 Ultra最大の特徴だ。

 メインカメラには、55nmの“絞り羽根”が組み込まれており、F値を1.63~4.0の間で段階的に切り替えることができる。F1.63だと暗い場所でも明るく撮れる一方で、絞りを開いた状態だと、被写界深度が浅くなる。

デジカメのように絞りを調整することが可能だ

 これに対し、レンズを絞り込むと被写界深度は深くなり、奥側までしっかりピントを合わせて描写できるようになる。

 従来のスマホのカメラは、この絞りが固定のものが多く、センサーサイズの大きな端末の場合、被写体の一部にだけピントが合ってしまうことが課題だった。

 Xiaomi 14 Ultraは、デジカメと同様、可変絞り機構を搭載することでこれを解決した格好だ。撮影時には、Proモードにするとダイヤル状のユーザーインターフェイスで絞りを変更することができる。

Proモードを呼び出すと、ダイヤルで絞りを手動調整することが可能だ
暗いときは開放で、逆に明るく、被写界深度を深くしたいときには絞って撮るなど、工夫しながら撮影できる

2つの望遠カメラ

 このメインカメラのほかに、Xiaomi 14 Ultraには3つのカメラが搭載されている。1つは超広角、残り2つが望遠だ。

 望遠カメラは、それぞれの倍率が異なり、1つ目が75mmの3.2倍。2つ目が120mmの5倍となる。

 後者の5倍望遠カメラは、ペリスコープ(潜望鏡)型の仕様。

 2つとも、望遠カメラはマクロ撮影にも対応しており、75mmは最短10cm、120mmは最短30cmまで被写体にクローズアップすることができる。超広角カメラは12mm。メインカメラ以外は、いずれもソニーの「IMX858」で、画素数は4つのカメラが5000万画素に統一されている。

望遠カメラは75mmと120mmの2つ。Xiaomiはこれを「Leica Dual telephoto(ライカデュアル望遠)」と呼ぶ

 2つの望遠レンズと高画素なセンサーを組み合わせることで、1倍、2倍、3.2倍、5倍のズームをシームレスに切り替えることが可能だ。レンズの中間にあたる倍率や、120mmを超えるズームは、切り出しやデジタルズームを組み合わせる。120mmの望遠は、その組み合わせで最大120倍までズームすることができる。

超広角から、デジタルズームを組み合わせた120倍まで、シームレスにズームしていくことが可能だ

動画機能はプロ用途も

 静止画だけでなく、動画撮影にも新機能を盛り込んだ。プロフェッショナルの撮影に使えることを目指しており、H.265や10bitのLOG撮影に対応。BT.2020のカラーレンジで撮影することも可能だ。Dolby Visionでの撮影にも対応している。

 また、「Director Mode」を使うと、撮影時の音量レベルやホワイトバランス、シャッタースピードなどが画面上に表示される。ディレクターと銘打っていることもあり、撮影画面の外部ディスプレイ出力にも対応。モニターやタブレットなどを通じて、撮影を行える。

10bitのLOG撮影や、H.265方式など、プロユースに耐える動画撮影機能を搭載。こうした撮影がしやすい、Director Modeも備える

主な仕様

 チップセットにはクアルコムの「Snapdragon 8 Gen 3」を採用。急速充電は有線が90W、無線充電でも80Wの出力で充電できる。前者は33分で100%、後者は18分で50%までの充電が可能だとうたっている。

 背面は、デジカメのようなシボ感のあるレザー調の素材を採用。

 オプションの周辺機器として、カメラグリップのようなバッテリーも用意されている。このアクセサリーには、シャッターボタンやカスタムダイヤルなどが組み込まれており、装着するとあたかもカメラのような操作感で撮影を楽しむことができる。

無線充電も80W対応で高速だ
カメラグリップ型の拡張バッテリーも披露された

Xiaomi 14

 Xiaomi 14シリーズのもう1機種は、スタンダードモデルとも言えるXiaomi 14。こちらもライカブランドがつき、レンズもSummilux(ズミルクス)が採用される。

 Xiaomi 14は、2023年10月にクアルコムが米ハワイ州マウイ島で開催した「Snapdragon Summit」でお披露目された端末。Snapdragon 8 Gen 3のローンチカスタマーとして、10月に中国市場向けのモデルが発表された。

Xiaomi 14シリーズのスタンダードモデルとなるXiaomi 14

 カメラのセンサーは「Light Fusion 900」で、1/1.31インチとXiaomi 14 Ultraに搭載されたLYT-900よりは小さいが、Xiaomiとライカが共同開発したレンズ向けのカスタマイズを施しているという。

 こちらも、動画撮影は10bitのLOG撮影に対応。メインカメラのほかには、0.6倍の14mm超広角カメラや、3.2倍の75mm望遠カメラを搭載している。有線充電はXiaomi 14 Ultraと同じ最大90W。無線充電は50Wに対応する。

Xiaomiとライカで共同開発したLight Fusion 900を搭載する

Xiaomi Watch S3

 スマートウォッチの「Xiaomi Watch S3」は、交換可能なベゼルが特徴。ベゼルの色やデザインに合わせて、ウォッチフェイス(文字盤)などを自動で切り替え、デザインに統一感を出せる。

Xiaomi Watch S3。ベゼルの取り外しが可能だ

 また、片手でのジェスチャー操作に対応。装着した腕を振るなどして、電話に出たり、連動するスマホのカメラのシャッターを切ったりといった操作を行える。

 ずれの端末も現時点で、日本での展開予定は明かされていないが、今後の動向にも注目しておきたい。

 なお、中国で発売されている「Xiaomi 14 Pro」は、グローバル展開のラインナップに含まれていなかった。

ベゼルは回転させて着脱する。このデザインに合わせて、ウォッチフェイスなどのデザインが自動で変更される