【CES 2019】
クアルコム、5G対応スマホをズラリと出展
C-V2Xのデモや既存モデルも紹介
2019年1月10日 12:11
「THE REAL 5G」と銘打ったクアルコムのブースでは、5G端末や同社のチップセットを採用した発売済み端末が一堂に会した。また、米ハワイ州で12月に発表された「Snapdragon 855」も展示されている。CESで発表された自動車のコックピット向けの「Snapdragon Automotive Cockpit Platform」も出展。合わせて、CES会期に合わせてラスベガスのホテルで行われている、自動車用通信「C-V2X」の実験内容もライブで中継していた。
5G端末は、12月に開催されたSnapdragon Tech Summitで披露されたInseego製およびネットギア製のWi-Fiルーターを展示。これらは、すでに米国の5Gサービス用に販売がスタートしており、前者はVerizonが、後者はAT&Tが導入している。会場には、Verizonが5Gの基地局を設置しており、各種デモではクアルコムのリファレンスモデルが接続し、実際に通信を行っていた。
また、クアルコムブースの5G端末コーナーには、Snapdragon Tech Summitと同時期に中国で開催されたイベント「China Mobile Global Partner Conference」で発表された、5G対応スマートフォンも展示されていた。
端末を出展したメーカーは、OPPO、vivo、Xiaomiの3社。OPPOは、同社のフラッグシップモデルである「Find X」をベースにした「Find X 5G」を展示。vivoもポップアップカメラが話題を集めた「NEX」を5Gに対応させた試作機の「NEX 5G Prototype」を出展していた。Xiaomiの端末は、「Mi Mix 3 5G」。
これらのモデルには、すべてSnapdragon 855と5G対応モデムの「Snapdragon X50」が採用されている。残念ながら、各端末はすべてケースの中に展示されており、動作の様子やサイズ感を手に取って確認することはできなかったが、5Gスマートフォンの登場が間近である様子は見て取れた。
自動車の安全運転を支援する「C-V2X」
C-V2Xの実験は、ラスベガスのリオホテルにある駐車場で実施されていた。クアルコムのブースでは、その様子をライブで中継。車とバイクが直接通信して、バイクが飛び出した直後に車が緊急停止し、衝突が回避される様子などを確認できた。
自動車関連では、会期前日の1月7日(現地時間)に開催されたプレスカンファレンスで発表された、「Snapdragon Automotive Cockpit Platform」を採用したデモ用の車も出展、来場者の注目を集めていた。