本日の一品

レンズそのまま、普通のメガネをスマートグラス化する「GUIDE01」

「GUIDE01」をメガネに装着した状態。黒いフレームならそれほど目立たないと思った

 最近スマートグラスの新製品がいくつも出ていたり、日本では発売されていなかった製品が日本でも発売されるような気配が出てきたりして、発展していくジャンルになってきたと感じている。

 一つ試したい気持ちはあったのだが、メガネ全体を置き換えるとなるとレンズの度のことを考えないといけなかったりしてハードルが高い。そこで知人に展示会場で教えてもらったのが今回紹介する「GUIDE01」だ。

 GUIDE01はメガネに取り付ける構造になっているので自分の普段使いのメガネに取り付けられるのが最大のメリットだ。シンプルな構造でカメラやスピーカーは付いていないので後付けでも小型で目立たないのもよい点だ。専用のスマートフォン用アプリ経由で、さまざまなアプリケーションを使うことができる。

メガネに取り付けた状態。ディスプレイ部分はある程度傾けられるようになっているので、個人ごとの見え方に合わせられる
装着した状態を正面から。ディスプレイ部分は正面から見ると鏡面になっている
付属するゴムバンドとアダプタの一覧

 ディスプレイ部分にタッチスイッチが付いており、タッチだけでなくスライド操作も可能だ(アプリが対応するかは別の話)。またディスプレイ部分と円筒形の部分の間に一つ関節があって360度傾けられるので、取り付けた後で見えにくかったら調整することができる。

 完全ワイヤレスイヤホンがちょっと大きくなった感じの専用のケースは充電器を兼ねており、取り出すと電源ON、しまうと充電されるのはわかりやすくてよい。GUIDE01を取り出してしばらくするとスマートフォンのアプリと接続して時計が表示される。

ケースと本体はこの大きさ。ケースにある丸はボタンで、その下にある穴はLEDだ
ケース裏面。当然技適マーク付きだ。持ち歩いていたせいでケースに傷がついてしまっている
ケースにセットした状態。左端の銀色の部分は充電端子だ

 また、ケースには目立たないボタンが1つとLED、充電端子としてUSB Type-Cがある。ボタンはスマートフォンとの再ペアリングが必要になったときなどに使うもので、普段は押す必要はない。

 本体は約10gと非常に軽い分、バッテリーの消費は早く、だいたい1分で1%減る印象だ。メーカー公開のスペック通りほぼ90分持つと考えてよいだろう。しかしケースに戻せば10%から90%になるまで10分程度だったので少し休憩を挟めばまた使えると考えてよさそうだ。

 肝心のディスプレイの見え具合は非常に良い。かなり明るいので明るさを最低にして使っているが、それでも屋外で十分見える明るさだと感じた。おそらく電池の持ちに直接関係するもののうちユーザーが変更できる数少ない設定なので、普段は最低にしておいて必要だったらちょっと上げるといった運用でよいと思う。

 専用アプリを使ったアプリケーションの使い勝手についても書いておこう。この記事を書いた時点の最新版である2026年3月末にリリースされた1.0.8をベースにしている。定期的にアップデートしているので最新版にしておくことをおすすめする。

iOS版アプリの画面。この前にログイン画面があるのがちょっと面倒だ

 用意されているGUIDE01用アプリケーションは17種類。画像表示やナビゲーションといったものからAIチャット、AI翻訳までいろいろな常時見えると便利なものが用意されている。メーカーであるHappyLifeCreatorsは元々システム開発が本業ということで、きちんと使えるアプリケーションが用意されているなという印象だ。特定のアプリの通知を受けることもできる。

iOSアプリに入っているアプリケーション(アイテム)は17種類(画像は筆者が合成したもの)

 しかし、たとえばナビゲーションだとバックグラウンドで更新されないなど、あと一歩感があるのは否めないので提供されるアプリケーション目当てに購入する場合はよく調べてからにしたほうがよいと思う。

アプリ内蔵のナビゲーション機能はこのように指示がGUIDE01側に表示される。アプリを開いていればリアルタイムで更新される

 専用アプリが提供するアプリケーション以外の魅力は何なのかと聞かれれば、すでにSDK(Software Development Kit)が用意、公開されていることだろう。

 iOS、Android端末だけでなくWindows、macOS、Linuxのライブラリが用意されておりパソコンと接続して使うこともできる。Pythonのサンプルプログラムも用意されている。スマートフォンアプリを作るのは難しかったが、今ならAIを使ったコード生成などでも作れるはずだ。

 筆者も地図と連動したアプリケーションを作ってみたいと思ってGUIDE01を購入したのだが、すぐに取りかかれる時間がなさそうだったのでJR東日本アプリのスクリーンショットからGUIDE01の表示領域にちょうどいい画像を作るウェブアプリケーションを作ってみた。乗り換えが不安なときにちょっと便利だ。

筆者が作成したウェブアプリでは、JR東日本の経路検索画面のスクリーンショットを624×405ピクセルの複数枚の画像に変換する。SDKは使っていない

 これはメーカーへの要望になるのだが、ソフトウェア面でSDKが公開されているのと同じように、ハードウェア面でもメガネのツルに取り付けるアダプターの3Dデータを公開してもらえるとうれしい。現状のアダプターは金属製の細いツルだとゆるゆるだったりしてメガネを選ぶので、自分の普段使いのものに合うように自作・改造できれば対応できるメガネの幅が一気に広がる。

 現在の販売価格が3万9800円と、気軽に買える値段ではないのだが、アプリケーションを自作したいと思う人にはよい選択肢になると思う。視界に常時表示されているのはちょっと面白いのでぜひ体験してもらいたい。

製品名発売元実売価格
GUIDE01HappyLifeCreators3万9800円