本日の一品
屋外でも大型ディスプレイが楽しめるスマートグラス「XREAL One」がめちゃくちゃ楽しい
2025年7月16日 00:00
自宅で大きな外付けディスプレイを使っていると、屋外にて、ノートパソコン単体で作業をするのに、使いにくさを感じる人は多いはず。筆者もその1人ではありますが、モバイルディスプレイは、荷物になり、ある程度のスペースを必要とするため、あまり使ってきませんでした。
そんな問題を一挙に解決してくれるのが、ARグラスの「XREAL One」です。今回はレビュー用にお貸出しをいただいたので、使い勝手について紹介していきますが、個人的に購入することも検討している、非常にユニークな製品となっています。
XREAL Oneは、メガネ風のデザインをしたARグラスと呼ばれる製品で、基本的には、接続したパソコンやスマートフォンの画面を、レンズに投影することで、大きな外付けディスプレイを使っているかのように、作業領域を確保できます。
接続するデバイスにもよると思いますが、基本的に特別な操作はいらず、対応機種であれば、USB-Cケーブルを接続するだけで、画面投影が始まります。このわかりやすさも、本製品を気に入っているポイントです。
本体質量は約82gで、普通のメガネと比べると、もちろん分厚かったり、重かったりといった違いはありますが、ARグラスとしては軽量と言っていいでしょう。耳に当たる部分も、やわらかい素材になっているため、圧迫感はあまりなく、長時間使っていても、あまりストレスは感じません。
表示する画面の大きさや、画面との距離は、右側のツルに搭載されているボタンから調節が行えます。グラスをかけたまま設定をすることになるので、ボタンは視認できない状態になりますが、慣れてしまえば、そこまで操作ミスはありません。
公式サイトでは、147インチの空間スクリーン体験といった形で紹介されていますが、体感ではそこまで極端に大きいとは感じません。イメージですが、24インチ~32インチの外付けディスプレイ程度の表示サイズでしょう。目前に画面を表示するので、それでも一般的なノートPCの画面よりは、かなり大きく感じますし、それだけ大きなディスプレイが持ち運べるというだけでも、メリットは十分です。
表示方法は、本物の外付けディスプレイのように、画面を空間に固定するモード、視線に合わせて画面が追従するモードの2つが、基本的な選択肢になります。ウルトラワイドモードも機能としては搭載されていますが、対応していないデバイスもあるようで、筆者の環境では試せませんでした。
外付けディスプレイに慣れているので、はじめは空間固定モードを使って作業をしていましたが、視野角などの関係からか、姿勢を崩した際などに、使いにくさを感じることがあります。そこで追従モードに切り替えると、頭(視線)に合わせて、スーッと画面が付いてくるので、ストレスがほぼありません。遅延もほとんど感じられず、快適に作業ができています。独自チップの「XREAL X1」と、ジャイロスコープ、加速度センサーを組み合わせた6軸IMUが搭載されているとのことで、操作は快適そのものです。
そんなXREAL Oneですが、5月14日に拡張デバイス的な立ち位置の小型カメラ「XREAL Eye」が発表されました。XREAL Oneに装着することで、ユーザー視点での動画、写真の撮影ができるようになります。
もともと、XREAL One単体でも、3DoFで空間にディスプレイを表示できるのですが、この小型カメラを装着すると、6DoFでウィンドウを固定できるのが大きな特徴です。これにより、体を前後に動かしても、空間ディスプレイがぶれることなく、より快適に使用できるようになります。
価格は、XREAL One本体が6万9980円、XREAL Eyeが1万3980円と、決して安価とは言えないため、自宅に据え置くのであれば、通常のモニターがおすすめではありますが、モニターを置くスペースがもったいないと感じる人や、屋外でも大画面でのPC、スマートフォン操作を行いたいという人のニーズは、しっかりと満たしてくれるデバイスです。
| 製品名 | 発売元 | 実売価格 |
| XREAL One | 日本Xreal | 6万9800円 |
| XREAL Eye | 1万3980円 |







