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jig.jpのARグラス「SABERA スマート眼鏡」、約6.5万円~でMakuakeに登場

 jig.jpは、ARグラス「SABERA スマート眼鏡」の先行販売を、クラウドファンディングサイト「Makuake」で4月20日に開始する。

左からjig.jpの川股将代表取締役社長CEO、ボストンクラブの小松原一身代表取締役、Cellidの白神賢代表取締役CEO

最安約6.5万円~の日本製ARグラス

 通常価格は9万2400円。基本セットには、本体のほか、ケースや眼鏡拭きなどが付属し、オプションとしてクリップオン式サングラスとそのケースが用意される。Makuakeでの販売は6月29日に終了し、7月以降に発送が始まる。

 Makuakeでは、オプション込みのセットが超早割として、300個限定で7万990円で販売される。オプションが付属しない基本セットの超早割価格は6万4990円(200個限定)。早割は6万6990円(500個限定)で、Makuake限定割は6万9990円(999個限定)となる。

 「SABERA スマート眼鏡」は、眼鏡の自然な装着感を追求しながら、ディスプレイを搭載したARグラス。緑色で表示できるMicro LEDを1つ搭載し、「通知」「ナビゲーション」「原稿表示」「文字起こし」「リアルタイム翻訳」「AIアシスタント」などの機能が利用できる。当初は利用の拡大を重視するとして、AI機能の利用料はかからない。将来的にはサードパーティアプリへの対応も視野に入れる。

 レンズには、Cellidが開発したウェーブガイド技術を搭載。厚さ1mmのレンズで、半導体レベルの加工精度が求められるという。また、フレームはかけた時にずれにくく工夫されたほか、自然に包み込むようなテンプルの素材の採用など、ボストンクラブのこだわりが取り込まれている。

 状況によってはつけづらくなってしまうというデメリットを回避するため、カメラは搭載していない。また、軽量化やかけ心地の観点からスピーカーも搭載していない。ディスプレイは単眼だが、重量やバッテリー、製造コストのバランスをとった結果という。また、同製品を通じて、ARグラスを初体験する人が多いと予測される中、片目では現実世界を、もう片方の目でARを見てもらうことで、スムーズな使い勝手を狙う。

新製品を身に着けているjig.jpの川股将社長

日本企業がARグラス市場に切り込み、3年で10万台目指す

 中国メーカー勢が占めるARグラス市場にjig.jpが切り込む。ARグラスは、Rokidなどの中国メーカーがシェアの多くを占めており、米国ではMetaも大手の一角を占める。「SABERA」(サベラ)という名前は、同社が開発拠点を構える福井県の「鯖江市」と時代を意味する英単語「ERA」を掛け合わせたもの。

 まだ広く浸透した市場とは言い難いが、特にウェーブガイドを搭載したARグラスは2025年下半期、前年比611%超という高い成長率を示しており、規模拡大への期待が高まる。グーグルやアップルもこの市場に参画することが予測されているものの、jig.jpの川股将社長は「国内のプレイヤーはまだいない。当社が先陣を切る」と意気込む。

 その第1弾製品となるのが、SABERA スマート眼鏡。あえて「眼鏡」としているのは、川股社長によると「最先端のガジェットではなく、人によっては眼鏡の代わりになり得る可能性を示したい」という意図の表れだとしている。レンズの光学技術はCellid、フレームはボストンクラブの技術を用いており、jig.jpはソフトウェア開発を担う。

 ビジネスでの利用も見込んでおり、jig.jpでは3年で10万台規模の販売を目標としている。