本日の一品
光るけど、これはきっとビジネス向け、なRazerの有線・無線対応「AI」マウス
2025年11月5日 00:00
Razerといえばいろいろなゲーミングデバイスを扱っているメーカーで、ここ数年筆者は2世代のマウスに渡ってそのRazer製品を使ってきた。性能を追い求めて有線のゲーミングマウスにしていたのだけれど、よく考えたらゲームをしている時間より普通に仕事をしている時間の方がやっぱり圧倒的に長いので、別にゲーミングじゃなくてもいいんじゃ? と思った(今さら)。
とはいえ、ゲーミング的な性能の高さは捨てがたいところ。そこで選んだのが「Razer Pro Click V2」という製品だ。そこそこゲーミング的な性能をもちつつ、ビジネスユーザー向けの機能も備えるモデルとなっている。
脱着可能なUSBケーブルをつないで有線マウスとして使えるほか、Bluetoothと専用ドングル(2.4GHz帯)でのワイヤレス接続も可能な3Wayのハイブリッドマウス。有線と無線とで性能面での差はなさそうなので、どちらかというとワイヤレスで普段使いし、充電中にも使いたいときは有線にする、というスタイルになるのではないかと思う。
ゲーミング的なところで言えば、感度が最大30000DPIとなっており、専用ユーティリティで50DPI単位で変更可能なことと、底面のエッジにあるLEDをフルカラーで光らせられる、といったあたり。ボタンに採用されているメカニカルスイッチが6000万クリックに耐える点は、ゲーミング用途でもビジネスユースでもありがたい部分だろう。
しかし、もっとユニークなビジネス向けっぽい機能がある。1つは、マウスホイール回転時のノッチをオンオフできる「デュアルモード」機能だ。ホイールのすぐ手前にあるスイッチをオフにするとノッチ付き状態となり、ホイール回転が段階的なものとなる。反対にスイッチをオンにするとノッチ感はなくなり、スムーズでフリースピンな無段階回転になる。
ノッチ付きの状態は指先で回転させた分だけスクロールするので、たとえば表計算ソフトやカレンダーなど、一定幅ごとにスクロールしていきたいときに向いている。一方、ノッチなしの状態はWebブラウザーやチャットなど、長くスクロールするようなアプリで便利。勢いよく回転させると惰性で回転し続けるため、一気にスクロールさせるのにも都合が良い。無音なので静かに操作できるという利点もある。
もう1つのビジネス向けっぽい機能は、AI機能を素早く呼び出して使える「AI プロンプトマスター」なるもの。デフォルトではホイールボタンを長押しすることで「AI プロンプトマスター」のウィンドウが立ち上がり、そこに文言を入力して「送信」すると、ChatGPTやCopilotの画面に遷移して表現の言い換えや文章の要約、メール文面の作成、画像生成などが手早く行えるのだ。
しかし残念なことに、この機能はまだフル活用できないようだ。筆者が試したところでは、ChatGPTもCopilotも既存のアカウントでログインしようとしても失敗するので、未ログインの制約の大きい状態でしか使えない。ChatGPTだと言い換えや要約などのテキスト処理はできるが、画像生成はログインしないと使えないので利用不可だ。また、Copilotを選んだ場合はAI プロンプトマスターで入力した内容が引き継がれないので、正直に言ってあまり意味のない機能になっている。
そうは言っても、画面上でテキスト選択した状態からAI プロンプトマスターを呼び出すとその文言が最初から入力された状態になり、あとは送信ボタンを押すだけ(改行を追加しないとダメな場合もある)でChatGPTに渡せるので、使い方によってはなかなか効率的になりそうな予感。細かい部分の挙動には不満があるので、ログインの問題も含めちゃんと動作するよう修正していただきたいが、これからに期待したい。
| 製品名 | 発売元 | 実売価格 |
|---|---|---|
| Razer Pro Click V2 | Razer | 1万7080円 |
















