本日の一品

リュックに装着する背面パネルで猛暑を乗り切ろう

 今年も猛暑がやってきました。もはや「夏」というより「烈」なのではと滅入ってしまう苛烈な暑さの中、筆者は毎朝リュックを背負ってオフィスに出勤しています。真夏の炎天下で、リュックを背負った背中が蒸れて汗をかくことほど不愉快なものはありません。状況によっては背中にかいた汗が染みて、リュックの内容物が濡れる可能性すらあります。

MILESTO(ミレスト)のメッシュファンパネル。

 リュックの背面と、背負う背中がぴったりくっついているから熱が逃げずに無限に汗をかいてしまうわけで、要するに隙間ができればマシになるはず。そう思い、いわゆる「空調服」のリュック版のようなものはないか探してみたところ、空調服とは異なるものの、似た製品を見つけたので購入しました。

 しばらく使ってみたところ割と良い感じだったので、今回はこちらをご紹介させていただきたいと思います。

リュックの上下に取付紐を留めて装着します。肩紐が太くても装着できるよう2サイズに対応。
実際に取り付けるとこんな感じ。リュックの背面と背中側に隙間ができ、通気性を確保できます。

 筆者が購入したのは、MILESTO(ミレスト)というメーカー(ブランド?)のメッシュファンパネルという製品です。写真を見ていただければおわかりの通り、細かいメッシュ地のパネルです。

 これをバックパックの背負う側に取り付けると、製品自体がゆるい曲面を描いているので、リュックの背面と背中が離れて通気性が確保され、背中が蒸れずに済むという寸法です。

背負ってみた様子。腰をサポートするのでリュックを背負う肩への重量の負担も軽減できます。

 同様の製品は他にも数多くありますが、筆者が本製品に興味を持ち、購入するに至ったのはメッシュ”ファン”パネルという製品名にある通り、ファンを装着できるところ。

 どこに取り付けるのかというと、なんと製品の中央にあるゴムベルトに、ハンディファンの持ち手部分を装着する形なのでした(ハンディファンは自身で用意する必要があります)。

中央にあるハンディファンを保持するためのホルダー。持ち手を通すだけなので、よく見る市販のハンディファンなら大体取り付けられそう。
実際にハンディファンを取り付けてみたようす。

 これで炎天下の通勤もばっちりだぜ!と意気込んで、何日間か使ってみました。正直なところ、すごく快適かと言われると、無いよりは遥かにマシではあるものの、当初の「背中が涼しくて一滴も汗をかかずに済んだぜ!」という期待は外れました。そりゃあ、37度もある野外を歩いてたら汗をかかずにいる方が無理ってものです。

横からみたところ。ファンの存在で通気性は確保でき汗は多少抑えられますが、37度を超える炎天下では温風が吹き抜けるだけなので、焼け石に水感もあります。

 なので、本製品を装着していても、背中に汗はかきます。ただ極端に蒸れずには済みます。肝心のハンディファンの装着効果も、あるのか無いのか微妙なところ。これは単に筆者のハンディファンの力不足なのかもしれませんが。

 あ、ちなみに電車に乗ってリュックを前に抱えたとき、電車の冷房とついたままのファンの相乗効果で、非常に涼しくて良い感じになるので、その点は非常に良い感じです。

 筆者が購入した本製品は、最適解ではないかもしれません。しかし、もし真夏でも何の備えもないリュックを背負っているような方には、悪いこと言わないのでこういったスペーサーとなるパネルを購入してご覧なさいよとオススメしたい製品ではあります。過酷さを増す一途をたどる夏、少しでも工夫して乗り切っていきましょう。

製品名発売元実売価格
MILESTO UTILITY メッシュファンパネルBRUNO(ブルーノ)3080円