本日の一品

花粉症のこの季節に必須のティッシュペーパーをよりエレガントに!

 このシーズンになると花粉症の人の最高のコンパニオンは、”ティッシュペーパー”だろう。ごく最近のネットニュースで見たらなんと、社員の”Well-being”を支えるために、全社員にティッシュ3箱の「花粉症手当」を出す企業も登場してきているらしい。

 筆者の周囲にも社内ではティッシュなしでは過ごせないので、オフィス内の移動でも会議資料、パソコン、スマホに加えてティッシュ箱必須の人も多く見かける。なかには、ティッシュでは対応できずにどこに行くにもトイレットペーパーを1ロール持ち歩いてい達人も居る。

 花粉症が現在の様に流行する前は、ティッシュペーパーの主な用途は鼻をかむことがメインだった印象がある。そもそもティッシュペーパーは、今から100年ほど前の1924年に米国のキンバリー・クラーク社(Kimberly-Clark Corporation)の発明による。

 ブランド名は今もティッシュペーパーの雄として世界中で燦然と輝いている”クリネックス”だ。発売当初は化粧落としの専用紙だったが、風邪やアレルギー系の出番が多くなって現在に至っている。

 今回ご紹介するのは”スカートクリエイティブペーパー”と言うちょっとおかしなネーミングのティッシュボックスだ。パッケージの上面には、1950~1970年前半ごろに米国で流行ったなかなかチャーミングなピンナップガールが描かれている。正にアメリカンなティッシュボックスだ。

 今回筆者は、その中でもボックスカラーが綺麗でチャーミングでユニークなピンナップガールのパッケージを4個衝動買いした。買ったのはネット通販のtemuで平均1個340円。近所のドラッグストアで標準タイプのティッシュボックスが5箱パックで1000円以下で買えることを考えると2倍近い高値だ。

 どうもティッシュペーパーのボックスサイズには、特に国際規格などというモノは無いらしいが、スリムタイプで24㎝x11.5㎝x6.5㎝(150組入り)がスタンダードだ。スカートクリエイティブペーパーのボックスは、実測で20㎝x12㎝x5㎝。内容量はシングル80枚なのでかなりいや超割高だ。それでも敢えて買ってしまったのは、印刷されているピンナップガールの楽しさだ。

 スカートクリエイティブペーパーのボックス上面中央には、へちま型か勾玉型の様なくびれた長楕円型のカット穴が開いている。スカートクリエイティブペーパーのカスタムサイズのティッシュペーパーをこのカット穴から指先で引っ張り出す仕組みだ。仕組みそのものは一般的なティッシュとさほど変わらない。

 開いているカット穴の形状から引き出されたティッシュペーパーに上手くアールが付き、あたかも白いスカートの様な形状で引き出されてくるのがなかなか面白い。幸か不幸かピンナップガールそのものはスカートの無いカット穴が閉じられた初期状態ではごく普通のスタイルだ。

 一般的にティッシュボックスはカット穴が天井を向くようにセットするのが普通だが、スカートクリエイティブペーパーボックスは立てて自慢したくなるデザインなのだ。ティッシュを引き出した状態が一番美しく一般的なティッシュと全く異なるのだ。引き出す時がレトロでコケティッシュなピンナップガールがエレガントに変身する瞬間だ。

 残念ながら”魅せる”ことが1番で2番とか3番はそれほど深く考えていないスカートクリエイティブペーパーなので、収納されているティシュペーパーは正直かなりショボい。オマケに、20㎝x12㎝x5㎝の箱の中の下から半分は上げ底いや上げ床で空気しか入っていない。肝心のティッシュのブロックは上半分に入っているのみ。

 大阪人の筆者は最初、上げ床箱の中にはティッシュのリフィルが入っているモノと思っていたが希望は即座に否定された。しかし、上げ床にはティッシュの定位置を常時キープするという重要な使命があることに気づいた。

 この位置でなければカット穴から引き出された1枚のティッシュは、エレガントな白いスカートにはならないのだ。カット穴の形状そしてその位置、シングルティッシュの密度と柔らかさ……それら全てが試行錯誤が産んだテクノロジーなのかもしれない。

 それでも損してるかも……という気持ちが抑え切れず、止めておけば良いのに一般的なティッシュとよく街でもらうポケットティッシュを各々1枚だけ取り出してサイズ比較をやってみた。実際に定規を置いて一般的なティッシュと、ポケットティッシュと今回のスカートクリエイティブペーパーの3枚を重ねて大きさを比べてみた。

 感覚的には、スカートクリエイティブペーパー(18㎝x9㎝)の面積は一般的なティッシュの3分の1近く、あの小さいと思っていたポケットティッシュと比較しても、その面積サイズは半分以下だった。そしてペーパーはダブルでは無くシングルだ。

 算数が弱いのでよく分からないが、何となくスカートクリエイティブペーパーは一般的なティッシュペーパーに比較すると20倍~30倍近く価格が高い様な気がしてきたが、そんなことはもはやどうでもよい目立ち度の高い魅力と話題性を持っていることだけは間違いない事実だ。

 花粉症が今より酷くなれば、スカートクリエイティブペーパーボックスを常時カバンに入れて持ち運ぼうと考えている。可愛い動物などをパッケージに印刷したティッシュペーパーボックスが売られている様に、スカートクリエイティブペーパーはフィフティーズ大好きおじさんにはコスパなんて言葉は投げ捨てても揃えたい逸品なのだ。

商品購入場所実売価格
スカートクリエイティブペーパーtemu1箱約340円