本日の一品

開放型でもノイキャン性能が優秀、普段使いにちょうどいい「アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4」
2025年3月4日 00:00
iPhoneがUSB Type-C搭載になったことをきっかけに、身の回りからLightningを採用したデバイスを減らしていく運動を進めてきました。その中で最後に残ったデバイスが「AirPods Pro 2」です。
AirPods Pro 2はすでにUSB Type-Cをケースに搭載したモデルに置き換わっていますが、基本スペックはモデルチェンジ前と変わらず、違いはケース搭載の端子のみ。
Lightning搭載モデルとの後方互換性もないため、仮に買い替えるとしても「端子の違い」だけに約4万円をかけることになります。
いくらLightningを減らしたいといっても金額差に見合いませんし、どうせなら別のイヤホンを買おうと思い、昨年9月に発売された「アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4」を購入してみました。
アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4は、耳を完全には塞がない開放型イヤホンでアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したもの。このタイプのイヤホンは市場でも珍しく、イヤホンの作りと機能が一般的には相反することから、どちらかといえば挑戦的な一品です。
実は筆者は5年ほど前に、他社から発売されていた同タイプのイヤホンを使っていたことがあります。しかし当時はノイズキャンセリングの性能が粗かったことからすぐに使用を止めていました。今回、Appleから発売されたことで「ある程度の性能は担保されているだろう」と感じ購入したわけです。
実際に使い始めて驚いたのは、そのノイズキャンセリング性能。AirPods Pro 2と違ってイヤーピースがないことが不安でしたが、体感では初代のAirPods Proと同程度の性能があると感じます。
電車に乗っている際の「ガタゴト」というレール音レベルになるとノイズキャンセリングを貫通しますが、外を歩いている際の雑音や室内でのエアコンの動作音など、日常シーンでの騒音はしっかり遮断されている印象。
開放型という特性を活かしているか……は不明ですが、外音取り込みモードもかなり自然でした。何度か試した場面では音の聞き逃しもありませんでしたし、「会話検知」を有効にしておけば、人との会話が起きた場面で自動的に外音取り込みモードに入り、人の声を強調してくれて便利です。
そしてなにより、USB Type-C搭載になったのも良かったポイント。AirPods Pro 2にしか使っていなかったLightningケーブルと違い、iPhoneなどを充電できるUSB Type-Cケーブルは100%持ち歩いているので、不意な充電切れに悩まされることがなくなりました。
唯一微妙だと感じているのはバッテリーの持続時間です。ノイズキャンセリングを有効化した状態での連続使用時間は公称4時間とAirPods Pro 2と比べると2時間ほど短く、この差は数字以上のように感じます。
購入直後に沖縄へ旅行する機会があったのですが、羽田~那覇間・約3時間のフライト中に使用したところ、着陸時には残り10%ほどの残量になっていました。もちろん一度充電すればよいのですが、個人的には連続使用時間があと1時間伸びてくれれば......と感じました。
とはいえ、AirPods Pro 2より約1万円安い価格設定ながらほとんど変わらない機能を搭載している「アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4」は、イヤホン選びの強力な選択肢になりそう。
ノイズキャンセリング機能などが不要な場合は、これら一部の機能を省略した「AirPods 4」も併売されているので、あわせて検討してみてください。
製品名 | 発売元 | 販売価格 |
---|---|---|
アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4 | Apple | 2万8596円 |