ニュース

iPhoneだけで確定申告、令和7年分の確定申告は「4つの改善」

 iPhoneのマイナンバーカードが6月24日に提供が開始された。今年度分(令和7年分)の確定申告からは、iPhoneのマイナンバーカードを利用した確定申告ができるようになる。Androidスマートフォンではすでに対応しており、これでより多くのユーザーがiPhone/スマートフォン“だけ”で確定申告が完了できるようになる。

 また、国税庁の確定申告書等作成コーナーとマイナポータルを連携させると、マイナポータル経由で取得したさまざまな証明書などのデータを確定申告書に自動で入力する機能が利用でき、より便利に確定申告ができるようになる。


iPhoneのマイナンバーカードに対応

 先述の通り、iPhoneに搭載されたマイナンバーカードを利用して確定申告ができるようになった。Androidスマートフォンでは、搭載された電子証明書で申告ができる。

 利用には、確定申告の前に端末にマイナンバーカードまたは電子証明書を追加しておく。申告時は、端末に設定された生体認証を使ってスムーズに申告できる。

 なお、申告時には、複数回カードの認証が必要になる。具体的には、マイナポータルへのログイン時と申告書の提出時(署名用電子証明書)や、マイナポータル連携を利用して証明書を取得する際に必要となる。また、券面事項入力補助などAndroidのスマホ用電子証明書では利用できない機能がある。


家族分の控除申請がわかりやすく

 家族分の控除証明書などが、代理人を設定することでまとめて取得できるようになる。

 具体的には、家族などを代理人に設定し、必要な機能を設定しておくと、代理人となったユーザーが、家族分の証明書などのデータを一括で取得できるようになる。


証明書取得状況の表示を改善

 マイナポータル連携では、ふるさと納税の寄附金受領証明書や医療費控除に必要な通知情報などをオンラインで取得できる。これらを電子的な私書箱を通じて国税庁のシステムに渡すことで、入力の手間を省いて申告できる。

証明書データ取得の流れ

 この証明書などの取得には数日かかる場合があり、一部サービスではマイナポータル上でその進捗を確認できた。今回、マイナポータル上で確認できるサービスが拡大され、マイナポータルだけで進捗をより正確に確認できるようになる。


取得できるデータを拡大

 先述のマイナポータル連携では、ふるさと納税や医療費控除に必要なデータが取得できる。今回、取得できるデータの種類も拡大された。

 たとえば、日本ユニセフ協会への寄附など、ふるさと納税以外の寄附金控除の証明書や、生命保険の一時金や年金、損害保険の満期払戻金や年金などの情報を取得できるようになった。