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Amazon、2025年に実施した拠点・サービス拡大の内容を発表

 アマゾン・ジャパンは、Amazon.co.jpで2025年に取り組んだ物流・配送拠点の拡大やサービスの展開について発表した。迅速に商品を届ける仕組みの整備や、配送パートナーに感謝を伝えるキャンペーン、物流拠点の見学ツアーなどが実施された。

名古屋市に西日本エリア最大のAmazon物流拠点を開設

 Amazonは、2025年8月、愛知県名古屋市に「Amazon名古屋みなとフルフィルメントセンター(以下、FC)」を開設した。

 太陽光発電設備の設置や地中熱空調システムの導入、低炭素型コンクリート素材の採用、雨水の活用などにより、施設運営の取り組みも挙げている。倉庫内では「Amazon Robotics(アマゾン・ロボティクス)」などの先端技術も導入し、搾乳室や礼拝室などの設備も備える。

日本全国6カ所にデリバリーステーションを新設、配送ネットワークを強化

 配送ネットワーク強化のため、岡山南(岡山県)、千葉柏(千葉県)、福岡北九州(福岡県)、北海道北広島(北海道)、東京江東(東京都)、石川野々市(石川県)にデリバリーステーション(DS)を新たに開設した。

当日配送専用拠点を新設

 FCとDSの機能を併せ持つ当日配送専用拠点を全国16カ所で展開。一部拠点では、食品・飲料・日用品など数万点を最短6時間で届けるエリア限定のサービス「エクスプレスマート」を提供している。

 なお、エクスプレスマートは注文集中や交通事情、天候などで遅延する場合や、受付終了となる場合がある。

配送パートナーに感謝を伝える「ドライバーさんにありがとうキャンペーン」を実施

 11月24日から「ドライバーさんにありがとうキャンペーン」を開始した。顧客からの「ありがとう」1回あたり500円を対象の配送パートナーに支払うというもの。

 キャンペーンは12月31日まで、または「ありがとう」の合計が50万回に達するまで実施するとしている。

物流拠点を見学できるAmazon Tours

 千葉みなとFCでは、同社の物流拠点を見学できる「Amazon Tours」を日本で初めて開始した。開始2カ月足らずでゲスト数が1000人に達したとしている。
 見学は約60~90分で、対象は6歳以上(18歳未満は保護者同伴が必要)となっている。

商品を受け取る多様な選択肢の提供と配送プログラムの拡大

 Amazonの商品は、自宅以外でも日本全国で約4万カ所で受け取れる。同社でも、Amazonロッカーとして47都道府県で4500台以上を設置している。また、オートロック付きマンションで置き配ができる「Amazon Key」は、2025年6月に47都道府県への設置が完了し、設置棟数は3万棟を超えたという。

 配送プログラムでは、Amazon Flexのドライバー数は47都道府県で数万人、デリバリーサービスパートナー(DSP)は全国120社以上、「Amazon Hubデリバリー」は全国40都道府県に拡大したとしている。