街歩きに「シリカゲル型・サコッシュ」を手に入れた

　数年前に海外旅行の街歩き用に”サコッシュ”（薄型肩掛けカバン）をネットで手に入れた。

　サコッシュは国内外の旅行先や移動中に止む無く持ち歩く必要のあるチケット、パスポートや筆記具、地図等の街歩きに必要な最低限のアイテムを入れて身に付けて活用するのに最適なミニマルショルダー鞄だ。

　サコッシュをネットで調べてみるとフランス語でカバンや袋を指すようだ。

　サコッシュの起源は自転車のロードレースで競争者が肩から掛けてレース中に必要な最低限のモノを収納する薄型のバックが起源らしい。持ちやすく内容物の取り入れ取り出しが簡単が重要だ。よく似たイメージの”ポシェット”はマチ付きで少し分厚いイメージだ。

　帰国後、より軽いサコッシュを使いたくて自分達で好きな鞄だけを何種類も創っている放課後倶楽部である”Thinking Power Project”というグループでたった42gの”THINK AERO SACOCHE”を開発してネットで発売した。もちろん筆者も毎日愛用しているがそんなMyサコッシュに今回は強敵が現れた。

　今回ご紹介するのは皆さんも一度は見たことのある白い袋に入った小さな大物”シリカゲル”のイメージそのままを使った商品だ。シリカゲルと聞けばお菓子や食品の缶や袋の中に入っている「乾燥剤」の代表選手だ。

　水分を除去し食品を湿気ないように乾燥させる効果がある。今回ご紹介する”シリカゲル型サコッシュ”は我々のサコッシュと同じ白くていジョーク満載の魅力的なサコッシュだ。

　ただ最近の国内のシリカゲル市場を見てみると以前とは異なる外観デザインのモノも多い。今回ご紹介するシリカゲル型サコッシュはどちらかと言うと海外にはまだまだ多いレガシーで標準的なシリカゲルデザインのサコッシュだ。

　シリカゲルの乾燥剤を入れた外袋に記述されているのは”SILICA GEL THROWAWAY ”DO NOT EAT”　DESICCANT”というよく見る標語だ。記述内容は日本語でもそのままだが”シリカゲル 使い捨て 食べるな 乾燥剤”とシンプルに繰り返し書かれている。

　シリカゲル型サコッシュの本体はポリエステル100％で少し厚みがあるので我々の作ったタイベック製のサコッシュより重く実測重量は98gほどあった。本体には黒いナイロン製の長さ調整可能でワンタッチでロック可能なストラップが取り付けられている。

　本体サイズは実測約210㎜X190mmでマチはサコッシュなのでお約束通り無い。体形にピッタリサイズにストラップ長さを調整してワンタッチのロック機構を外し体にピッタリと沿うようにセットしてロックをすることが出来る。

　我々のオリジナルなサコッシュもそうだがサコッシュには本体の外側に複数のポケットの備わった製品も多いがシリカゲル型サコッシュには指掛けフックのあるジッパーで開閉出来る部分（間口15～16㎝）がたった1個あるだけ。外部ポケットのあるサコッシュを使い慣れていると多少不便な感じもするがシリカゲル型をリアルに表現するにはベストな判断だ。

　実際に殆どマチの無いシリカゲル型サコッシュにどのくらいのモノが入るのか疑問に思っている人も多いはずなので筆者が普段持ち歩いているモノの幾つかを入れてその感覚をご紹介したい。

　最大の収納時では、超薄型のUSBモバイルバッテリー、金属製の名刺ケース、Amazonのクッション紙を使ったDIYメモ用紙、そして筆記具2本、モトローラ製の小さなrazr 40スマホ、最後に小さく折り畳んだThinking Power製のエコバッグの7点だ。これだけ詰め込むと総重量は500gを超えるがストラップ幅があるので肩への負担はゼロに近い。

　もう少しダイエットして実際に先週筆者が使っていた時の収納物は先ほどと同じ超薄型のUSBモバイルバッテリー、メモ用紙とボールペン1本、そして同じrazr 40スマホ、最後にThinking Power製のエコバッグの5点だ。名刺ケースとペンを1本ダイエットした。これなら実測重量は先ほどより50gほど軽くなった。

　しかし入り口と出口はジッパー開閉部分の一ヶ所だけ。加えてマチが無いサコッシュの典型的デザイン。詰め込みが過ぎると入るには入るが内部に収納した任意の一品を取り出そうとするとなかなか操作が面倒だ。ここはサコッシュ本来の”内容物の取り入れ取り出しが簡単”をはみ出てしまう。

　なので実際に筆者は街歩きの途中でもタイミングよく取り出して見たいスマホはシリカゲル型サコッシュには入れずにデニムパンツの前ポケットに入れるようになった。それだけで約15㎜ほどの厚みを解消できるので内部の他の任意のモノを取り出すのはかなりたやすくなった。

　シリカゲル型サコッシュは使い方やモノの収納や取り出しを多少犠牲にしてでも会う人ごとに自慢したい変態サコッシュなのだ。購入時期によって価格や送料は変動するが筆者はAliExpressでたったの753円で購入した（送料込み1493円）自慢のアイテムなので明日も知人に会う時にはこのシリカゲル型サコッシュを持て行こうと考えている。