狭い場所への敷設に最適、コネクタが上下左右にスイングするLANケーブル

　一般的にLANケーブルと言えば、さまざまなケーブル類の中でも、取り回しはあまりよくない部類に入る。最近は細く曲げやすいタイプや、フラットタイプも出ているが、肝心のRJ45のコネクタ部分がかさばるせいで、配線に制約が出ることもしばしばだ。

　今回紹介するエレコムの「LD-GPATSW」は、スイング式のRJ45コネクタを備えたLANケーブルだ。ケーブルを任意の方向に逃せることから、狭い場所での敷設であっても、無理のない配線が可能になるというわけだ。

　このLANケーブルは、3つのタイプの製品がある。RJ45コネクタがともに横方向にスイングする製品、ともに縦方向にスイングする製品、そして片方が横に、もう片方が縦にスイングする製品だ。

　本製品はこのうち3番目にあたり、設置場所に合わせて、縦横どちらかのコネクタを選択できる。3種類のラインナップの中ではもっともつぶしが効く製品で、どのような場所であっても効率的な配線が可能になる。写真を見れば「なるほど」と思っていただけるはずだ。

　LANケーブルを逃がす向きを変えるためのアダプタは単品でも販売されているが、本製品のようにRJ45コネクタ自体にスイング機構を組み込んだ製品は珍しい。実売価格も一般的なLANケーブルとさほど変わらないので、狭い場所に配線するか否かにかかわらず、本製品を選んでおけば、敷設する場所が将来変わっても使い続けられるだろう。

　ケーブルの規格はカテゴリー6Aに対応し、ケーブル径も3.5mmとスリムなため持ち歩きにも適している。据え置きでの敷設はもちろん、モバイルユースでさまざまな場所に行ってLANケーブルを挿すようなケースで重宝することは間違いなく、次にLANケーブルを購入する時には、チェックしておきたい製品と言えそうだ。

カテゴリー6A対応。長さは今回筆者が購入した2m以外にも、1mから10mまでさまざま

見た目は一般的なRJ45のLANケーブル。ケーブルの径は3.5mmとスリム

よく見るとRJ45コネクタの付け根部分の形状が異なる

片方はコネクタが上もしくは下にスイングする

もう片方はコネクタが左もしくは右にスイングする

このように曲げられる向きが違うので、配線しやすい側を選んで挿せる