本日の一品

オンラインとオフライン、両方で共用できるアイテムを選びがちだった2022年

 おかげさまで2022年は外取材がかなり増えてきた。ここ2~3カ月に絞ると、感覚的にオンラインとオフラインが半々というところだろうか。そういうこともあって、「本日の一品」で取り上げるアイテムも、自然と外出時と在宅時のどちらでも便利に使えるものが増えてきたような気がする。

音量調節が快適なICレコーダー「ZOOM H1n」

 一番出番が多いのはICレコーダーの「ZOOM H1n」。9年間使い続けた先代のICレコーダーを世代交代させるべく導入した。いろいろ使っていくうちに、いいところと良くないところがどんどん見えてきたのだが、まず外取材で使うときのいいところは、音声入力のボリューム調整がダイヤル操作で簡単に行なえることだ。

ICレコーダー「ZOOM H1n」

 場所や相手によってその都度入力レベルは大きく変わるものなので、ダイヤルをクリッと回すだけで、レベルゲージを確認しながら最適っぽい音量にできるのがありがたい。ローカットフィルターで環境ノイズを取り除き、より聞きやすい音質で録音できるのもうれしい(本製品には入力音量を認識して自動調整するオートゲイン機能もあるが、音量の唐突な変化に弱いようで、音が大きくなりすぎたり、小さすぎたりする場面があって、あまり使っていない)。

ダイヤルを回すだけで楽に音量調整できる

 自宅でオンライン取材するときも、パソコンの音声出力から有線でつないで録音するのに使っている。自宅では、電池ではなくUSBケーブル経由で電力供給して動作させられるのが便利だ。電池を無駄に劣化させることがないというメリットもあるだろう。

自宅でのオンライン取材のときはUSB電源で駆動させる

 しかしながら、良くないところはその電池もち。アルカリ乾電池で最大10時間と短く、普段使っているニッケル水素電池だとそれよりさらに短い時間で電池切れになる印象だ。液晶画面の電池残量の目盛り表示もすぐに減ってしまうので、不安になって2時間くらい使ったら念のため電池を交換してしまっている。反対に頻繁に充電を繰り返すことになって電池の寿命が短くなっている気もしないでもない。

製品名発売元価格
H1n Handy RecorderZOOM1万1791円
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自宅でも取材先でも便利な電源タップ「Anker 615 USB Power Strip」

 次に活躍しているのは、コンパクトな多ポート電源タップ「Anker 615 USB Power Strip」。筆者の場合、外でノートパソコンを開いて仕事するのは移動時の特急列車か、サーキットのプレスルームか、みたいな感じなのだが、そういう場所で電源を確保するときにあると便利なのが、電源タップなのである。その場にいる全員に十分な数の電源コンセントが用意されているとは限らず、少ないコンセントを有効活用するときには電源タップは必須だ。

電源タップ「Anker 615 USB Power Strip」

 AC100Vが2つ、USBポートが3つあり、これ1つで普段持ち歩いているノートパソコン、スマートフォン2台をカバーできるし、ほかの人に分けてあげられるくらいの余裕もある。在宅時はレビュー用機材なんかを一時的に設置して試すときにちょうどいい。自宅なので電源コンセントがあちこちにあるとはいえ、機材を動作させるべき場所は(見栄えなどの観点から)限定されることも多く、ラストワンマイル的に複数のAC電源やUSB電源が欲しくなるときもあるのだ。サイズもコンパクトなので狭い場所にも置くことができ、意外と自宅でも出番が多かったりする。

取材先でスマホとノートパソコンを充電中
製品名発売元実売価格
Anker 615 USB Power Stripアンカー・ジャパン6990円
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USB Type-C対応のUSBメモリー

 最後はサムスン製の「USBメモリ Type-C」。400MB/s超の読み込み速度をマークする高速なUSBメモリーとなっている。外取材のときはフォトグラファーの方と一緒に仕事することがあって、その場で写真をやり取りすることも頻繁だ。最近はみなさんType-Cポートを搭載するノートパソコンをお持ちで、Type-C専用のUSBメモリーでも「使えない」なんてことはなくなった。だいたいは高速にデータ転送できるThunderbolt 4ポートだったりするので、小さいながらも大容量の写真データの受け渡しにストレスがなく、いいことだらけだ。

「USBメモリ Type-C」

 自宅でもそのメリットはやっぱり大きくて、メーカーからたびたびお借りするパソコンと、自宅のメインパソコンとの間でデータをやりとりするときは、ほとんどこのUSBメモリのお世話になっている。Type-Cポートしか備えていないノートパソコンも増えてきているので、従来のType-AのUSBメモリはかえって使いにくくなった。ただ小さすぎて、うっかり行方不明になりやすいので、扱いは気を付けたいところではある。

最近は周囲でもType-Cポート搭載のノートパソコンをもつ人ばかりになった
Type-AのUSBメモリはめっきり出番が少なく……
製品名発売元実売価格
USBメモリ Type-C 128GBITGマーケティング3190円
Amazonで購入