本日の一品
足を引っ掛けると外れる「MagSafe」が一般家電でも使えるマグネットタップ
2022年9月22日 06:00
電源ケーブルにうっかり足を引っ掛けて、機器を床に落下させしてしまう事故は何かと起こりがちだ。MacBookではこれを防ぐために、強く引っ張られると分離する磁力吸着式コネクター(最新はMagSafe 3)が採用されている。
このMagSafeの仕組みを一般的な家電製品で利用するための製品が、今回紹介するパナソニックの「マグネットタップ」だ。これを介して家電製品をコンセントにつないでおけば、うっかり足を引っ掛けても電源プラグを差し込んだアダプターだけが外れるので、結果として家電製品本体が床に落下する悲劇からは逃れられる。
製品は、壁面コンセントに差し込むマグネットタップ本体と、家電製品の電源プラグに取り付けるアダプターの2つで成り立っている。アダプターは2P式の電源プラグに対応しており、差し込んで半回転させるとロックされる。このアダプターを取り付けた電源プラグを、マグネットタップ本体にそろそろと近づけると、磁力によってパチンと吸着するという仕組みだ。
もっとも、比較的簡単に着脱できるMagSafeとは異なり、本製品はかなり吸着力が強く、ある程度までは引っ張っても持ちこたえられるようになっている。正確には、上下方向に引っ張ると外れやすいが、横方向に引っ張られた場合はある程度の力が加わるまでは外れない。
これはバッテリー内蔵ゆえ抜けてもそのまま駆動し続けられるMacBookと異なり、一般的な家電製品はプラグが抜けることで即運転を停止するため、あまり簡単に抜けると落下は防げても本体が故障しかねないという理由によるものだろう。パッケージにもこうした「二次的損害を生じる恐れ」が指摘されているほどだ。
組み合わせて使う家電製品がひとつでない以上これはどうしようもなく、安全に振った仕様にするしかなかったと考えられる。それゆえアイデア自体はMagSafeと同じながら、実際の使用感はかなり異なっているというのが、実際に試した印象だ。設計思想の違いから来るそうした差については、利用する側としても把握しておくべきだろう。
便利な割にはなぜか知名度がイマイチのこのアイテム。本製品がコンセントに取り付けられたままでは、アダプターを装着していない一般的な電源プラグが差し込めなくなるが、アダプター自体は単体販売も行われているので、とっかえひっかえ使う家電製品の数だけ、アダプター側を買い増しして対応するのが、望ましい使い方といえそうだ。
製品名 | 実売価格 | 発売元 |
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マグネットタップセット(アダプタ付) WH6601WP | 1318円 | パナソニック |