本日の一品

もっと早く使っておくべきだったレーザー距離計、巻尺との使い方の違いとは

 自分がまったく知らないところでテクノロジーが恐ろしく進化していて、目を見張らされることはよくある。筆者が最近驚かされたのが、今回紹介するレーザー式の距離計だ。物理的に伸ばして距離を測る巻尺と異なり、レーザーを照射して基部からの距離を瞬時に測定できる製品である。

本体はスティックサイズで持ち歩きも容易だ
パッケージ。取扱説明書は日本語版が付属する
単4電池×2本で駆動する

 このレーザー距離計が得意とするのは、部屋の端から端までといった長い距離の測定だ。巻尺を使ってこれらの計測を行おうとすると、1人が端を押さえた状態でもう1人が目盛りを読み上げるといった2人がかりでの作業にならざるを得ない。

 しかしレーザー距離計であれば、目的物に対してレーザーを照射し、その根元からの距離を自動計測してくれるので、作業は一人で行え、また瞬時に完了できる。連続計測機能を使って測定値を一時的にメモリーしておくこともできるので、わざわざ書き留める必要すらない。

 筆者が今回購入したボッシュの「ZAMO 3」は、最大20mまでの測定に対応している。試しに駐車場の入り口の幅を測ってみたが、問題なく測定できた。単四電池で駆動するので入手性もよく、また全長10.5cmのコンパクトなサイズゆえ持ち歩きも簡単だ。測定精度は±3mmとされており、手で測るのと比べても圧倒的に正確だ。

先端からレーザーを発し、目標物までの距離を測定する仕組み。測定は1mm単位
距離は液晶に表示される。測定値を一時的に記憶させることもできる(上段の値)

 巻尺と違うのは、測定にあたってレーザーを照射する面が必要になることで、それゆえ例えば段ボールのサイズを測ろうとすると、内寸は測れても外寸は測れないことになる。直線や曲線を測れる専用アダプタを買い足すか、あるいはレーザーを照射するための何らかの板を当てがわなくてはいけない(専用のターゲットパネルも販売されている)。巻尺との使い方の違いとして知っておくべきポイントだろう。

この写真の左側にあるように、測定のためにはレーザーを当てる「面」が必要になる。計測できるのは本体の先端からではなく底面からの距離で(上)最短測定距離は15cm(下)

 標準価格は1万円オーバーながら、Amazonではここ2年ほど4千円前後で販売されているこの製品、筆者は恐る恐る購入したのだが、もっと早く使っておくべきだったと後悔している。特に室内の模様替えの機会が多い人、転居の予定がある人などは、あれば重宝するのは確実なので、上記の価格で販売されているうちに、手に入れることをおすすめする。

製品名発売元実売価格
レーザー距離計 ZAMO3ボッシュ3474円
Amazonで購入